インプレッサスポーツハイブリッドに思う

スバルのハイブリッドシリーズの第2弾となるインプレッサスポーツハイブリッドを改めて見てみた。
スバルにおけるハイブリッドはXVハイブリッドに次ぐモデルとなる。内容を見ているとXVハイブリッドの時もそうだったが中途半端さを感じてしまった。

中途半端な性格のインプレッサスポーツハイブリッド

インプレッサスポーツハイブリッドのパワートレインは基本的にXVハイブリッドと同様のモノだ。個人的にこの中途半端なハイブリッドシステムを好きになれない。
とうのはプリウスのように燃費に振る訳でもなく、と言っても欧州ハイブリッド車のようにターボの代わりのハイブリッドという走りへ振った訳でもなくどうにも中途半端なのだ。車全体の性格付けが大いに中途半端に感じる。
インプレッサスポーツハイブリッドのリア画像
↑ インプレッサスポーツハイブリッドのリア画像、外観はかなりスポーティーな味付けがなされている、しかしながらパワーウェイトレシオを見てみればスポーツと言うネーミングがなんとも残念な印象なのだ、画像はメーカーサイトより拝借

インプレッサスポーツハイブリッドの燃費

燃費はベースのインプレッサスポーツの2.0Lガソリン4WD車では16.2km/L、ハイブリッドが20.4km/Lとなり26%ほど良くなっている。
今やダウンサイジングが進み以前の2.0L級では燃費が20km/L前後となっている。それを思えばインプレッサスポーツはハイブリッド化でやっとその域に達したという事も言える。
ちなみにインプレッサスポーツハイブリッドの重量は1,490kg、システム総合出力は不明なので単純にエンジンとモーター出力を合計し(150PS+13.6PS=163.6PS)パワーウェイトレシオを算出してみると9.11kg/PSとなる。
インプレッサスポーツハイブリッドのサイド画像
↑ インプレッサスポーツハイブリッドのサイド画像、元々インプレッサのハッチバックモデルはスポーティーな印象が強い、中身はともかくブラックのホイールと215/50R17タイヤがかなりスポーティーに見える、画像はメーカーサイトより拝借

走りに振るのであれば

性格付けを走りに振るのであれば現在の2.0L(150PS)というエンジンを強化するべきだろう。もしくはレヴォーグに積んでいる1.6Lターボ(170PS)を持ってくるのが正解ではないだろうか。
もしインプレッサスポーツにこの1.6Lターボ(170PS)を積んだとすれば、車両重量はおおよそ1,300kgほどになるだろう。するとパワーウェイトレシオは7.65kg/PSとなる。
これはインプレッサスポーツハイブリッドのパワーウェイトレシオ9.11kg/PSに対して7.65kg/PSとなるのでかなり面白そうな車となるだろう。
インプレッサスポーツハイブリッドのフロント画像
↑ インプレッサスポーツハイブリッドのフロント画像、フロント部分もリップスポイラーが装備されブラックアウトされた開口部と相まってスポーティーな仕上げ、惜しいのはアイサイトがVer2であることだ、画像はメーカーサイトより拝借

スバルのハイブリッドの存在意義

XVハイブリッドは既に北米でも販売が開始されているがヨーロッパでは販売されていない。
つまり北米ではガソリンとハイブリッドの2本立て、ヨーロッパではガソリンとターボディーゼルの2本立てという形に収まっている。
日本においてもスバルは北米型の展開をしている訳だ。もっと突き詰めて考えてみれば、まずハイブリッドをうるさい日本のマーケットに投入してバグ取りする、その後に北米マーケットへ投入するという感じではなかろうか。つまり北米マーケットの練習台と言ったところか。

ボクサーディーゼルを投入してほしい

1ユーザーとして考えればクリーンディーゼルのボクサーディーゼルを投入してもらいたいと思う。

ボクサーディーゼルの構造図
スバルボクサーディーゼルのエンジン曲線

このボクサーディーゼルはUK仕様のXVでは2.0Lターボから147PSと350Nmを発揮し欧州Combinedモードで18.2km/Lという燃費なのだ。ボクサーディーゼルをクロスオーバーであるXVは当然としてもインプレッサスポーツに積んでも面白いと思う。
この太いトルクなら新たなジャンルの面白い車が作れると思うのだがどうだろうか。

今回はこのへんで
では