ここのところフランクフルトショーが開催され各自動車メーカーから新しい発表が相次いでいる。
その中で日本車に関する話題でちょっと気になっているところがある。
それはスズキから次期スイフトと目されるバレーノが発表されたことだ。
↑ スズキ新型バレーノのリア画像、後から見るとまずまずまとまった印象だ、現行スイフトに対してはリアシートやラゲッジスペースが広くなっているのが想像できる、画像はネット上から拝借
歴代スイフトはナイスデザイン
管理人TomTomは2代目のZC31スイフトスポーツに乗っていた。1代目スイフトは軽自動車のkeiとボディー等々を共用したモデルでデザイン的にも軽自動車のようなデザインだった。
しかし2代目スイフトからは専用のボディーとなり、ヨーロッパ基準のボディーを持つようになった。ヨーロッパ基準とはデザイン面もさることながらボディー剛性等のボディー性能が飛躍的に良くなったのだ。デザインは少し垢抜けてコンパクトカーらしいものとなった。
現行3代目スイフトも2代目の流れを汲んで良くまとまったデザインとなっている。
↑ 管理人TomTomの乗っていた2代目ZC31スイフトスポーツ、当時はコンパクトカーとして適度に塊感のあるデザインで新鮮だった、ZC31はビックリするほどボディー剛性が高くゴルフ5よりも高いと個人的に思ったものだ、この車は20mmほど車高を下げている、後席とラゲッジスペースが狭いのが難点だった、4人乗車が難しかったのだ
バレーノの中身はどうなのか?
バレーノのコンセプトは「Liquid Flow」ということで流れるようなデザインを目指している。同クラスの従来比10%アップのボディー剛性を確保しているとしている。
現在発表されているスペックは次の通り。
サイズ:全長3,995mm×全幅1,745mm×全高1,470mm(1,460mm SHVSモデル)
エンジン:
1.0L BOOSTERJET 直噴ターボエンジン
111PS/170Nm
5MT/6AT
1.2L BOOSTERJET 直噴ターボエンジン
SHVSと呼ばれるマイルドハイブリッド
5MT、CVT
インフォテイメント:Apple CarPlay
現行スイフトに不足しているのは居住性だったり荷物スペースだったりすると思う。ボディー剛性は決してヨーロッパのライバル達に劣っていないのだ。スズキでもこうした認識をしているらしく今回の新型バレーノでは居住性とラゲッジスペースの拡充をしてきている。
↑ 新型バレーノのフロント画像、フロントグリルは少々癖があるが斬新、スポーティーではないが個性的だ、画像はネット上から拝借
↑ 新型バレーノのフロント画像その2、車高が高くボンネット高も高いフロント部分、タイヤホイールのサイズももう少し大径のほうがスポーティーに見えると思う、画像はネット上から拝借
↑ スズキ新型バレーノのサイド画像、キャラクターラインは無いも同然で非常にスッキリしているがチープな印象、リアドアのノブはトレンドの隠しではなく普通に付いているタイプだ、ホイールアーチが小さくてスポーティーな印象は伝わってこない、リアシートは足元は広そうな感じだがルーフが後ろに行くにしたがって下がっているためヘッドクリアランスは小さそうだ、画像はネット上から拝借
↑ スズキ新型バレーノのリア画像、リアハッチは昔のミラージュのような形状でガラスは寝ている、リアハッチ開口部の高さはかなり高い位置にあるので荷物を積むのがしんどそう、画像はネット上から拝借
↑ スズキ新型バレーノのリア画像その2、リアから見ると腰高なのが強調される、ショー用であればもう少し車高を低くしてカッコ良く見せれば良いのにと思う、そうしなかったのは理由があるのだろうか、ひょっとしたらこれが生産型なのかもしれない、画像はネット上から拝借
肝心のバレーノのデザインはどうだ?
バレーノの画像を見る限り少し間延びしたデザインに見え、コンパクトカーでは重要な塊感が無い。「Liquid Flow」なる雰囲気は良く表されていると思うが、ショーモデルなのに非常に地味なデザインとなっており少し残念だ。
ひょっとしたらこのデザインが既に生産型でもうすぐ生産が開始されるのだろうか。そう考えると完成度が高いというか生々しい部分は理解できるかもしれない。例えばショーカーならもっとカッコ良いタイヤホイールを履いて車高を下げても良いと思うのだ。
それにスポーティーな感じが全くしないのはどういうことなのだろう。コンパクトカーでも躍動感とかにつながる重要な要素だと思うのだ。
↑ スズキ新型バレーノのインパネ画像、ダッシュのセンター部分にはフロントグリルと通じるデザインが施されている、シンプルだがひねったデザイン、今すぐに発売できそうな印象だ、インフォテイメントはApple CarPlayを採用しているようだ、画像はネット上から拝借
↑ スズキ新型バレーノの室内画像、シンプルだが実用的な室内、リアシート足元は現行スイフトよりも確実に広い、これならリアシートにもゆったり座れそうだ、画像はネット上から拝借
↑ スズキ新型バレーノのラゲッジスペース画像、4mを切る全長でこのくらいのラゲッジスペースがあれば実用的だ、現行スイフトのラゲッジスペースはちょっと狭すぎる、画像はネット上から拝借
次期スイフトはバレーノなのか?
歴代のスイフトは小さいが元気の良いコンパクトカーとして売り出してきた。しかしこのスイフトの欠点はリアシートとラゲッジスペースなのだ。この部分を改善すればさらに実用性が増し使い易くなる。新型バレーノもこうした部分を改善したことが見て取れる。スズキの規模ではコンパクトカーを何種類も持つという事はしないと思うのでこのバレーノが次期スイフトになる事は間違いないだろう。
しかしながらスイフトスポーツのようなスポーティーなモデルはどうするのだろうか。現在のバレーノのデザインではスポーティーなところが全くないのである。
次期スイフトスポーツが心配だ。
今回はこのへんで
では