フランクフルトモーターショーが忙しい、各自動車メーカーから新しい発表が相次いでいる。自国開催なので当然だろうが中でもドイツ勢が非常に活発だ。
今回はBMWから「M6 GT3」のレーシングバージョンの発表があった。レースカテゴリーはもちろんFIA-GTのGT3カテゴリーだ。
↑ BMWのM6GT3とオリジナルM6、ロードカーとしてのM6も迫力あるがこうして「M6 GT3」と並べると全く迫力が違う、画像はメーカーサイトより拝借
「M6 GT3」の前身は「Z4 GT3」
日本のスーパーGTでもGT300クラスで走っている「Z4 GT3」の後継となる車なのだ。ひょっとしたら来シーズンに向けてデリバリー開始となるので日本のスーパーGTでも走るかもしれない。
「M6 GT3」のスペックは細かく発表されていないがM TwinPower Turbo technologyによりさらにパワーアップとトルクアップが図られているということだ。ちなみに車両価格も発表されていて379,000ユーロ(5,159万円)となっている。
現在分かっているスペックは次の通り。
車両重要:1,300kg未満
パワートレーン:トランスアクスル
ミッション:6速シーケンシャル
ホイールベース:「Z4 GT3」より延長されている
空力:風洞にて最適化
「M6 GT3」の外観画像
では「M6 GT3」の外観を画像で見てみよう。
↑ 「M6 GT3」のフロント画像、なんせ車高が低いのが印象的、フロントはレーシングカーだけあって開口部が大きい、フェンダーの拡張が尋常ではない、しかしオリジナルの雰囲気は良く残っている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のフロント画像その2、灯火類が沢山付いているところを見ると24時間耐久なんかも視野に入っているようだ、フロントフェンダーとドアの段差に注目、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のサイド画像、ボンネットの高さとフロントタイヤの高さが非常に印象的、市販車もこんな風に作れないのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のリア画像、リアは巨大なウィングが目立つ車幅すれすれという感じだ、リアのフェンダーも拡幅が著しく凄い事になっている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のリア上方画像、ルーフパネルはカーボンもちろんウィングもだ、この角度からだとリアフェンダーの膨らみ具合が良く分かる、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のリア画像その3、非常に深いデフューザーを備えるリア周り、デフューザーが深すぎてマフラーが見えない、デフューザーももちろんカーボン製だ、画像はメーカーサイトより拝借
「M6 GT3」の各部詳細画像
「M6 GT3」の各部の詳細を画像で見てみよう。
↑ 「M6 GT3」のエンジンルーム画像、エンジンスペックは発表されていないがこれは各レースのレギュレーションに合わせるからだ、しかし何が何だか良く分からないエンジンだが紫のパイピングが艶めかしい、ターボエンジンなだけに熱害対策がかなり施されている、エンジンの搭載位置はかなり後ろでフロントミッドシップになっている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のシリンダー画像、ブレーキやクラッチのカップはドライバシートの膝のあたりにある、ここが一番涼しいのだろう、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のキルスイッチ画像、ボンネットのウィンドウ側にはキルスイッチが備わっている、アクシデントの際に外部からエンジンをストップさせるのに使用する、その前にはダンパーの調整のための穴が見えていてボンネットを開けなくてもダンパー調整ができるようになっている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のフロントホイール画像、市販車ではこうした光景はお目にかかる事は非常に少ない、センターロックのホイール、フローティング構造のスリット入りディスク、巨大なキャリパー、そしてキャリパーの取り付け位置、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のコックピット画像、室内はレーシングカーだけにシンプルだ、ステアリングコラムが非常に長く後退したドライバーズシートに合わせて手前に持って来てある、左下に上で紹介したシリンダーが見えている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のコックピット画像その2、ダッシュボードはごくシンプルでドライバーから見て右のスイッチボックスと正面のロガー程度、レーシングカーでは当たり前だがシートにスライド機構は無い、ルームミラーは普通のが付いているのが面白い、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のコックピットのロガー画像、ドライバーの正面にあるロガーの画面、走りながら読み取る必要があるのであまり複雑な表示はしていない、ダッシュボードの黒いベルベットのような素材は反射防止用の素材、夜間のダッシュボードのフロントガラスへの映り込みを防止するラリー車でも良く使われる、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M6 GT3」のペダルボックス画像、今回一番感心したところ、メーカーが作るとこんな風になるという良い見本、カーボン製のボックスと右からアクセル/ブレーキ/クラッチの3つのペダル、左端にはフットレストがしつらえてある、アクセルペダルはBMW伝統のオルガン式、ペダルごと高さを調整できるようようだ、画像はメーカーサイトより拝借
当たり前だがメーカーがレーシングカーを作るとやはり素晴らしい出来だ。
来シーズンは日本でもGT300にこの「M6 GT3」も出てくることだろう。これを見て非常に楽しみになった。
今回はこのへんで
では