すでにアメリカで発表済のBMW「M4 GTS」だが今月末から開催される予定の2015東京モーターショーにやって来る。
「M4 GTS」の最大の特徴は水噴射システムと凝った冷却システムだ。
↑ 「M4 GTS」のリア画像、むちゃむちゃ高性能な車なのにビックリするような演出は無い、しかし良く見てみるとリアウィング形状やデフューザー形状が本格的だったり、リアフェンダーがかなり膨らんでいることが分かる、通好みの渋い車だ、画像はメーカーサイトより拝借
「M4 GTS」の珍しい水噴射システム
水噴射システムはインテークマニーホールド内に霧状の水を噴射する。
これにより吸気温を下げてノッキングを排除し、より高いブースト圧と素早いレスポンスを狙ったものだ。
↑ 「M4 GTS」のフロント画像、高性能車らしく開口部がかなり大きい、フロントのリップスポイラーは伸び縮みする、ヘッドライトはLEDで配光を自動的に変える機能がある、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M4 GTS」のフロント画像その2、この角度だとリアフェンダーの膨らみはあまり感じない、ちなみにタイヤサイズは前265/35R19に後285/30R20となる、前後のインチ数が異なる、画像はメーカーサイトより拝借
「M4 GTS」の凝った冷却システム
ラジエターを2つ備え2系統の冷却システムを持つ。
エンジン本体、トランスミッション、さらにターボチャージャーを効果的に冷却するシステムだ。
ターボチャージャーは専用のウォーターポンプを持つ。
やはりこれだけ高出力のエンジンなので熱対策には苦労したようだ。
↑ 「M4 GTS」のサイド画像、フロントフェンダーは現在のトレンドの穴開きタイプ、キャラクターラインとうまく繋がっている、この個体はオプションのClubsport Packageを組み込んでロールケージが入っている、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M4 GTS」のリア画像その2、非常に排気効率の良さそうなマフラーは左右4本出し、デフューザーは小さいがカーボン製、リアウィングもカーボン製となる、画像はメーカーサイトより拝借
「M4 GTS」のスペック
さっそく「M4 GTS」のスペックを見てみよう。
エンジン:直列6気筒ツインターボ、水噴射システム
最高出力:500hp
最大トルク:600Nm
ミッション:7速ダブルクラッチ(M DCT)、パドル付き
冷却システム:
2つのラジエターを持つ2系統でトランスミッションとターボチャージャーを効果的に冷却
ターボチャージャーは専用の電動ウォーターポンプを持つ
タイヤホイール:
鍛造star-spoke 666 Mホイール、前9.5J×19、後10.5Jx20
タイヤMichelin Pilot Sport Cup 2、前265/35R19、後285/30R20
ブレーキ:カーボンセラミック製
軽量化:
カーボン製-ボンネット、ルーフ、フロントスプリッター、トランクリッド、リアウィング、デフューザー
チタン製マフラー
カーボン製バケットシート
リアシートレス、GFRP製パネル
ライティング:LEDヘッドライト、BMW Selective Beam、Adaptive Headlights
車両重量:1,510kg(DIN)
パワーウェイトレシオ:3.02kg/hp
最高速度:305km/h
0-100km/h加速:3.8秒
燃費:8.3L/100km(12.0km/L)
オプション:
Clubsport Package(ロールケージ/6点式ハーネス/消火器)
ニュル参考タイム:7分28秒
管理人TomTomはこのスペックで燃費が12.0km/Lなんて時代も変わったなぁ~と感じるのだった。
↑ 「M4 GTS」のエンジン画像、フロントミッドシップに搭載されたエンジン、エンジンの周りにカーボンの構造材が配してある、残念ながら水噴射システムは確認できないが奥の銀色の箱だろうか、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M4 GTS」のフロントホイール画像、鍛造の666MホイールにMichelin Pilot Sport Cup 2を履く、フロントのサイズは265/35R19となる、ブレーキは鈍い光を放つカーボンセラミック製、フロントリップは伸び縮みする、画像はメーカーサイトより拝借
BMW「M4 GTS」の内装画像
この画像の車はオプションのClubsport Packageが付いてロールケージ、6点式ハーネス、消火器を備える。
↑ 「M4 GTS」のインパネ画像、内装はアルカンターラ張りで非常に豪華な印象、レイアウトは通常のモデルと変わらない、ミッションは7速の「M DCT」、ステアリングホイールは真円となっていてここらへんは自動車メーカーの哲学が出るところ、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M4 GTS」のシート画像、2シーターの室内、シートはカーボン製のフルバケットシート、オプションのClubsport Packageが組んである、ロールケージはリア部分のみだが複雑な形状をしている、3点式シートベルトがフルバケットシートのベルトホールを通してあるのが純正らしくてマル、これなら普段乗りもできそうな感じだ、画像はメーカーサイトより拝借
↑ 「M4 GTS」の消火器画像、消火器はオプションのClubsport Packageの装備品、サーキット走行にはありがたい装備だ、ロールバーの接合部の溶接が汚いのは興ざめ、画像はメーカーサイトより拝借
2015東京モーターショーでアジア初公開
「M4 GTS」の価格は今のところ発表は無いが、凝った内容を持っているだけにかなり高価な車となりそうだ。
2015東京モーターショーでアジアプレミアを行うのは、数が見込める中国マーケットを狙ったものだろう。
2015東京モーターショーで楽しみな1台だ。
今回はこのへんで
では