傷口に塩を塗るとはこの事だろう。
VWのEA189エンジン排ガス不正問題が発覚した際に競合自動車メーカーがチャンスとばかりに畳みかけるだろうと書いたことが現実になってきた。
イタリアではキャッシュバックが始まった
どうもイタリアではFCA(フィアットクライスラー)やフォードがVW車からの乗り換えに対して顧客へキャッシュバックを行うというキャンペーンを始めたようだ。
対象はVW車だけでは無くVWのグループ会社も含みディーゼル車には限定していないようなので範囲の広いモノとなっている。
具体的な金額は対象の車にもよるようだが最大20万円ほどということなので結構な金額だ。
政府系の環境対応車への補助金はどうなる?
VWのEA189エンジン排ガス不正問題に関しては1つ忘れていたことがある。
それは各国の政府系の環境対応車への補助金の問題だ。日本でも4つ星とかの車だと重量税や自動車税が軽減になったりする。
各国でも同様の制度があるようで今回の不正の対象の車に対しても補助金が出ている場合がある。
これは各国の税金が投入されているので根が深い。
当然取り戻すことをしたいと思うだろう。
もう一つ気になる情報
ユーロ6ステージ2という2017年に発効する規格がある。
これに対してヨーロッパの自動車メーカーの団体である欧州自動車工業会がNOxの数値に関して実現不可能だと言い出した。
この動きとVWの不正問題との関係はどのような事なのだろうか?
ヨーロッパの自動車メーカーが連合してVWを救済しようとしているのだろうか。
どうも日本から見ているとヨーロッパは分かりにくい。
VWの不正問題はどう波及するか予想不可能だ
VWのEA189エンジン排ガス不正問題はどこへ波及してしまうのか範囲が広すぎて全く先が見えない。
ドイツの捜査当局のVWの元CEOに対する捜査はうまく行っていないようだし不思議なことが多い。
VW自体がドイツにとっては非常に難しい存在なのだ。
州政府がVWの株主になっている事やドイツを代表する企業であること。政治と非常に近しい存在であること等々の事情が見え隠れする。
しかし世界中のユーザーや一般の人々はVWの不正問題の真相を知りたいと思っている。
もうVWという1つの会社だけの問題ではないという段階にきていると思う。
VWのEA189エンジン排ガス不正問題シリーズ記事
「VW排ガス不正」というカテゴリーを作ったので見て下さい。
今回はこのへんで
では