2015年10月21日にトヨタはアメリカでFCVのミライの販売を開始した。
トヨタはこれをバックトゥーザフューチャーと掛けてキャンペーンを展開している。
日本ではまだまだ水素インフラの設置が進んでいないので実質東京など一部地域でしか実用性が無い。
これに対してアメリカの事情はどうなのだろうか。
FCVの現状
日本でも試験導入という形で法人リース契約による各自動車メーカーのFCVのリースはすでに行われていた。これはアメリカでも同様だ。
一般ユーザーに対しての販売は今回のトヨタミライが第1号となる。
トヨタはFCVのミライの発売により先進的な環境イメージについて他自動車メーカーに一歩先んじた状況となっている。
アメリカでの水素インフラの現状
2015年1月時点でカルフォルニア州内では8か所の水素ステーションが稼働中だ。
これとは別に計画中や建設中の水素ステーションは49か所ある(水素エネルギーナビによる)。
ちなみに日本では全国で28か所が現在稼働中だ。
アメリカでの水素ステーションの状況は地域差がありカリフォルニアでは比較的進んでいるが他の地域ではそうでもないようだ。
水素ステーションの設置状況は日本とアメリカは似たような状況と言える。
↑ LA周辺での水素ステーションの状況、青が稼働中、黒が2015年稼働予定、グレーがそれ以降稼働予定ということだ、これはLA周辺だがかなりの数が計画中であると分かる、ただカリフォルニアに集中しているのも確かだ、画像はメーカーサイトより拝借
カリフォルニア州は水素社会の先鋒なのだ
カリフォルニア州は排ガス規制が厳しいことで知られる州の1つだ。
2005年から始まっているカリフォルニア州のZEV規制が非常に有名で一定規模の自動車メーカーにゼロエミッションビークルを一定比率の義務を設けている。
先ほど発覚したVWの排ガス不正事件も発端はカリフォルニア州だった。
カリフォルニア州は環境規制のアメリカにおける最先端なのだ。
ミライのアメリカでの販売状況
アメリカでは2015年10月21日に発売開始されたミライだがすでに300台を引渡しバックオーダーは2000台といったところらしい。
滑り出しは非常に好調なのではないだろうか。
この2000台という台数はミライの年間製造台数に匹敵する。ということはすでに1年待ち以上となるという事だ。
こうしてアメリカでの状況を見てみると意外と早くFCVは普及するのではなかろうか。
そんな気がしてきたのだった。
今回はこのへんで
では