以前「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」というCSのテレビ番組を紹介した。
今回は「オーバーホーリング」という番組だ。
この番組もCS放送のディスカバリーチャネルで放映されている。
この番組はかなり凄いことをやってのけてしまうので日本的な感覚で見ているとビックリする。
「オーバーホーリング」という番組の筋書き
「オーバーホーリング」という番組は古い車を持っている人がいてなんらかの事情で車を修理できない人が対象だ。
その人の周りが番組に応募して番組経費でレストアというかカスタムをしてしまう。
こういう筋書きなのだが車の弄り方が半端ない。
「オーバーホーリング」がやっちゃう事
「オーバーホーリング」の主人公はChip Fooseという人でカスタムカーのデザイナーでFoose Designというショップをやっている。
このショップかなりの事を毎回やってのける。
その内容を書き出してみると。
- ボディーワークはオリジナルを尊重するが各部をカスタム
- ペインティングはChipがデザインしてオリジナル塗装
- パワートレインは一新
- ホイールはChip自らデザインしたモノをワンオフ製作
- 内装はフルカスタム
- オーディオもそれなりのモノを装着
というような改造内容なのだ。
出てくる車は50年台や60年代の車も多い
「オーバーホーリング」に出てくる素材の車の程度はそれこそ千差万別だがかなりひどい車の事もある。
古い車だと50年台や60年代の車も多い。
その素材の車をAチームという名前のチームがバラバラにばらしてしまう。
ストリップされたボディーはブラストで磨かれてへこみやさびを補修した後に塗装される。
車によるがフレームを現代の新品のモノに交換しその上に元のボディーを載せてしまう。
フレームを交換するという事は足回りやブレーキなども一新されるという事だ。
こうしたメカ部分の刷新により車はほぼ新車のようになってしまう。
パワートレインもまとめて刷新
これがまた面白いところなのだ。
おおむねアメ車なのだがそのエンジンはほぼV8だ。
そのV8とトランスミッションを新品で購入して積んでしまう。
エンジンやトランスミッションが新品で売っているというのが凄い。
それも排気量やチューニング具合も様々なのだ。
加えてホーシングもしくはデフも交換してしまう。
これはホーシング丸ごとの場合もあるしデフのみの場合もある。
内装のカスタムも素晴らしい
アメリカでの車のカスタムは外装も素晴らしいが内装はもっと素晴らしい。
それこそ原形をとどめないカスタムもあるし逆にオリジナルを尊重したカスタムもある。
ダッシュボードからシートやカーペットまで手が入り新車と変わりなくなる。
素晴らしいのは古い車でも新しい技術を取り入れる事だ。
古い50年台や60年代の車にはリモコンなんてもちろん無いが取り付けて利便性を上げるような事も行うのだ。
なんぼほどお金が掛かっているのか?
今まで書いてきた内容を古い車に施すのだ。
そこでいつも感心することがある。このお話はアメリカでのお話だ。
それは新品のV8エンジンが売られている事、しかもチューニング度合いが様々用意されている。
それに組み合わせるミッションも新品で用意されている事。
フレームもそうだ、古い車に合う最新式のフレームが新品で手に入る。
もっとびっくりするのはオリジナルデザインのワンオフアルミホイールを作ってしまう事だ。
日本ではワンオフデザインのアルミホイールを作るなんてお話は聞いたことが無い。
あっても市販には無いインセット等のサイズ違いのホイールをオリジナルで出すくらいだ。
この番組いったいくらお金を掛けているのだろう?きっと凄い金額に違いない。
車文化の厚みを感じる
こうした番組を見ていつもビックリするのはアメリカやヨーロッパでは車に対する文化の厚みが違う。
車のパーツに関しては無いモノは無いという印象なのだ。
これだけパーツが揃っているのであれば車いじりは楽しいだろう。
古い車を全く中身が異なる車に仕上げる事ができるのだ。
それにそれを許容する車の制度が凄いと思う。
日本では車検のためにここまでの事が出来ないからだ。
一度番組を見てみたら良いだろう。
今回はこのへんで
では