このシリーズの記事は20代や30代の若い方は読まなくても良い。
主に40代50代のオッサンとオバサン向けに楽しく車をスポーツドライビングする時の事を書こうと思う。
言わば「オッサンのためのスポーツドライビング」である。
少し悲しい事だが肉体的に衰え始めた人たちがそれを自覚して対応する事で楽しく車をスポーツドライビングできる。
そんなお手伝いが出来ればうれしいと思う。
加齢と運動能力
管理人TomTomの主に20代の頃は全く車漬けの日々だった。
後で思い返してみると車に限らず10代とか20代の頃に体が覚えこんだことは一生忘れそうにない。
それが今でもドライビングで生きているのはこの時に体で覚え込んでいるからだ。
管理人TomTomはスポーツ全般が好きで40代後半まで現役で競技生活をやっていた。
特に自転車はロードもマウンテンバイクも大好きで40代後半まで現役でレース参加していた。
今は残念ながら休日に少しだけ乗るくらいになっている。
そこで年代別の元気さを思い返してみた。
アクティブだったのは40代の半ばくらいまでだろう。
40代前半ではトレーニングすればキチンと結果が付いて来ていた。
それが40代後半になると結果が出なくなってきたのだった。
それと共に普段の階段を降りる際に足が引っ掛かり少し怖い思いをするようになった。
ここがターニングポイントだ。
この時から体力と感覚を維持するのが精一杯となりトレーニングが足りなければ低下していくのが手に取るように分かったのだった。
こうした体力や感覚の低下を自ら認識する事が重要だ。
認識する事で対策が打てるからだ。
↑ 管理人が初めてサーキットを走った際の画像その1、サーキット初体験の際はドライビング自体はなんとかできたが集中力の持続が出来ずシフトミスをすることが終盤多くなった、自分の集中力の無さに愕然としたものだ
加齢と集中力の低下
まず何をするのにも集中力が必要なのは言うまでもない。
もちろんスポーツドライビングも例外ではない。
特に普通のドライブでは無くサーキットを走るようなスポーツドライビングの際には非常に重要だ。
面白いものでサーキットの走行枠は30分単位になっている事が多い。
もともと人間が本当に集中できるのは30分くらいなのだ。
加齢が進むと30分でも集中力は切れがちとなる。
管理人TomTomは若い頃ラリーはやっていたが初サーキット走行は46才の時だった。
この時サーキット走行枠の30分を走った際に途中で集中力が切れてひどい事になった。
具体的にはクラッチを踏まずにシフトしようとしたりシフトを失敗したりする。
情けない事だが体と頭がシンクロしなくなったのだ。
これはその後サーキット走行を重ねることにより30分間は集中力を保てるようになった。
本当に集中力が持続できるのは30分と考えて組み立てることが重要だ。
加齢と視野角の低下
管理人TomTomは視野角が広いのが自慢でスポーツで動き回る中でもかなり広い範囲が認知できた。
しかしこれも加齢とともに狭くなる、特に目に老眼が入ってくるとさらに狭くなる。
この老眼鏡と言うのが曲者なのだ。
常用する老眼鏡は通常2つの焦点を持つ。つまり遠用と近用だ、だから遠近両用と呼んだりする。
現在管理人TomTomが装用している老眼鏡は近近というタイプを愛用している。
この他に中近と言うタイプもある。
老眼鏡はこうした2つの焦点を持つだけにレンズを通しての視野角が狭く正面から少し外れるだけで焦点が合わない。
それでなくても裸眼で狭くなっている視野角が老眼鏡でさらに狭くなっているのだ。
この対策としては見ようとする方向に首ごと向けるしかない。
若い頃のように目の玉だけ動かすなんて思わない事だ、何かを見落とすことになる。
ヘルメットを被るとさらにヘルメットの厚みで視野が狭くなる。
だから必ず首を振って見ようと思う方向へ首を向けることを癖付けることが重要だ。
↑ 管理人が初めてサーキットを走った際の画像その2、この時は走行後ヘロヘロになった、ドライビングはスポーツなのだ、まだレーシングスーツは着ていない、ルーフ上は計測器
加齢と空間認識能力の低下
やはり40代の後半から駐車場に車が真っ直ぐ入らなくなった、少しだけ車が曲がるのだ。
これは車両と駐車枠の空間認識能力が衰えてきたという事だ。
タチの悪い事にこの事は自分では全く意識していない。
意識していないのに車が曲がるという結果だけが付きつけられる。
管理人TomTomの場合は前向いて進むには全く問題は無い。
車を後退させる時だけこういったことになる。
また車両感覚も少しだけ自信が無くなってきたような気がするのだ。
今ではタイヤの半分くらいは分かるのだがそれ以上は分からなくなった。
この対策はひたすら練習するしかないだろう。
前進も後退も練習すればかなり補正できるが自分の感覚を過信しない事が重要だ。
必ずチェックしてどれだけ曲がっているか、どれだけずれているかを認識して修正するのだ。
加齢と関節の可動範囲の低下
車をドライビングしている際に体をひねる動作は頻繁に行う。
前述した首を見たい方向へ向けるというのもそうだ。
また後退する際に上半身をひねって後ろを見るという事もある。
こうした動作が加齢とともにやり難くなる。
これが一番顕著に出てくるのが足首だ。
足首はドライビングに非常に重要な関節でアクセルにブレーキそれにクラッチペダルを操作するのに常用するからだ。
足首が固くなって可動範囲が少なくなると一番顕著なのがヒールアンドトーがやりづらくなる事だ。
ヒールアンドトーでなくても微妙なアクセル操作だとかブレーキ操作だとかクラッチ操作がやりづらくなる。
この対策としては足首関節の可動域の拡大をする。
つまり足首のストレッチを日常的に行い可動範囲が狭くなるのを防ぐのだ。
こうする事により足首の柔軟性は保たれる。
さらに重要なのが足首を動かす筋力の低下だ。
階段の登り降りの際に踵を上げてふくらはぎの筋肉を使うようにし筋力の低下を防止する。
加齢と筋力の低下
加齢と共に筋力も低下するのはお分かりだろう。
スポーツに耐えうるだけの筋力をキープするか増強するかしかない。
管理人TomTomはスポーツドライビングでは次の筋肉が重要だと思っている。
- ステアリングを回すための上腕の筋力
- シート上で正しい姿勢を保つための腹筋や背筋の筋力
- 強化クラッチやブレーキを踏むための足の筋力
- 横Gに耐えるための首の筋肉
管理人TomTomがラリーに参加していた頃はランニングをしダンベルを持ち上げ首を壁に押し付けて鍛えたものだ。
オッサンにこれをしろとは言わないが普段から筋力が落ちないようにはすべきだ。
これらは普段からの意識が重要だろう。
加齢と共に身についた悪い癖
本人は気づいていないがドライビングする際に悪い癖がついている人が多い。
ステアリングを切り始める際に手首をしゃくるような動きをしてみたりシートに座ると片側に傾いていたり。
様々な癖が長年の積み重ねでついてしまっている事が多い。
また交差点を曲がる際に反対側に膨らむような動作をしてしまう人も多いのではないだろうか。
意識してやっているのなら問題無いが無意識でしてしまっているなら矯正すべきだ。
スポーツドライビングにはこうした余分な動作は邪魔になるだけだ。
こうした長年の悪い癖は客観的に誰かに見てもらうのが重要だ。自分では分からないからだ。
助手席に誰かに乗ってもらいドライビングの際の様々な動作を指摘してもらい修正する。
加齢と運動能力の低下のまとめ
悲しい事に年を食うと肉体的、感覚的に能力の低下は避けれない。
しかしここまで書いたような事を意識してトレーニングし強化することにより落ち込みを最小限に抑えられる。
誰でもそうだが頭の中ではこうした事態を認めたくないがこればかりはどうしようもない。
そこは謙虚になって現状を認識し対策を行う事で年を食ってもスポーツドライビングできる。
ひいては普段のドライビングの安全にもつながるという訳だ。
管理人は再びラリー競技に復帰したいと思っていて死ぬまでに実現したいと思っている。
では筋肉痛にならない程度にトレーニングをしてほしい。
今回はこのへんで
では