ミニのカタログを見ていて気が付いた事 可変吐出量オイルポンプ

最近の車では省燃費省エネルギーのために様々な工夫が施されている。
例えば電動パワーステアリングなんかもそうだ。
必要な時に必要な分だけ仕事をする。
車のエンジンには様々な補機が引っ付いているが可変可変吐出量オイルポンプというのもあるようだ。
これは全く知らなかったので完全に勉強不足だ。
ミニペースマンCooperS

油圧を見ながら運転していた

若い頃は何かと油圧と油温を気にしていたモノだ。
当時は2TGを積んだカローラGTの4ドアセダンに乗っていたが走り出すには暖機運転が必要だった。

今と異なりエンジンもそうだがエンジンオイルもそれほど発達していなかったのだ。
エンジンを高回転まで回そうとするとある程度エンジン自体を温める必要がある。
その意味は水温と油温を適温に上げる事だ。

走り始めると水温と油温と油圧の監視をしなければならない。
特に外気温の高くなる夏場は油圧が低下してしまいエンジンをブローする原因になるからだ。

油圧が低下すると必要な個所までオイルが回らなくなる。
そうすると潤滑出来ない箇所がでてきてこの状態が長く続くと焼き付きを起こすことがある。
そうなればかなりのダメージは避けられない。
だからドライビングしながらでも油圧を監視しなけばならなかったのだ。

エンジンに必要なのは冷却水とオイル

エンジンそのものに必要な流体は一般的に冷却水とオイルだろう。
両方ともポンプでエンジン各部へ冷却水なりオイルを循環させる。

しかしこのポンプはいつも回りっ放しなのだ。
アイドリングしている時も高回転でドライビングしている時もいつもポンプは回っている。
当然回転数が高いとそのポンプの吐出量は増えていくという仕組みだ。

ポンプと言えば電動パワステはもうすっかりと市民権を得ている状態で普通になった。
現在では電動のウオーターポンプも登場しているがオイルポンプはまだだった。

ミニのカタログを見ていると

ミニのカタログはモデル別に分かれていて非常に立派な製本をしてある。
それによると「オイル量をコントロールする技術」とある。
何かと思って詳細を読んでみるとオイルポンプの能力が可変式になっているという事だ。
管理人TomTomはこの可変吐出量オイルポンプというのは初めて知ったのだった。

調べてみるとBMWは結構早くからこうしたオイルポンプを採用しているらしい。
またトヨタでもあるようだ。

考えてみると電動化できないのならオイルの吐出量を可変すれば良い。
必要とされる情報があればそれに合わせて吐出量をコントロールすれば無駄なエネルギーを使わなくても良い。
考え方は非常にシンプルだが技術的にはかなり難しいようだ。

このミニの可変吐出量オイルポンプはカタログには記述があるがWebサイトには目立った記述は無い。
やっと見つけたのは次の表現だ(MINI Cooper S Pacemanの主要諸元のところ)。

このパワフルなガソリン・エンジンは、マップ制御式オイル・ポンプや切り替え式ウォーター・ポンプ、可変バルブ・タイミング機構などによる燃焼効率の向上により、燃料消費量を17.1km/L(AT 14.7Km/L) (JC08モード)まで低減。

一般のユーザーはこうした細かい部分はあまり気にしないと思うがもっと積極的にWebに記載したら良いのにと思う。

ミニはミニと呼べなくなって久しい

最後にBMWのミニはミニと呼べなくなってずいぶん経つ。
モデルチェンジごとに大型化しているからだ。

管理人TomTomはBMWミニは一時期興味があった時期もあった。
現在ではボディーが大型化した事もあるがプロモーションのやり方が分かりにくくてあまり好きではない。

1つ目はモデルがやたらと多い事だ。
これはユーザーにとっては選択肢が多いのは非常に良い事という面と分かりにくいという面の両面がある。

2つ目はWebサイトにしろカタログにしろ必要な情報を得るのが大変なのだ。
Webサイトを探しまくって結局情報が無いという事も多々ある。
まぁこれが個性という事ならそれで良いと思うのだが分かりにくいのは確かだ。

たぶんBMWミニの狙うターゲット層が管理人TomTomとはずれているのだろう。

今回はこのへんで
では