スズキはAGSを軽トラックのキャリイから展開し始めて軽自動車各車種に採用している。
この動きの延長線上なのかどうか良く分からないが普通車でもダブルクラッチミッションをリリースした。
UKでのSX4 S-Crossの最上級グレードでしかもディーゼルエンジン4WDという組み合わせだ。
ここはちょっと意味深なところがあるがじっくり見てみよう。
↑ スズキのD16AAディーゼルエンジン、ヨーロッパでは6MTとの組み合わせだけだったが今回TCSSとの組み合わせで2ペダル化を果たした、日本への導入も見えてきたと思う
スズキの新しいツインクラッチミッションはTCSS
スズキの新しいツインクラッチミッションはTCSSというネーミングでツイン クラッチ システム バイ スズキの略なのだそうだ。
このTCSSの詳細は伝わって来ていないがおそらく6速でフィアット製をベースにしているらしい。
この辺りは全く情報が無い。
UKのSX4 S-Crossのバリエーション
UKでのSX4 S-Crossのバリエーションは日本とは異なり結構豊富なのだ。次の7種類がある。
- 1.6Lガソリン FF マニュアル
- 1.6Lディーゼル FF マニュアル
- 1.6Lガソリン 4WD マニュアル
- 1.6Lガソリン FF CVT
- 1.6Lディーゼル 4WD マニュアル
- 1.6Lディーゼル 4WD TCSS
- 1.6Lガソリン 4WD CVT
TCSSというのが今回追加されたツインクラッチミッションだ。
このTCSSはヨーロッパでもSX4 S-Crossに搭載されたばかりで他の車種には展開されていない。
当然1.6Lディーゼルエンジンとの組み合わせで他車種に展開され次はVITARAになるだろう。
日本においてSX4 S-Crossはご存じの通り1.6LガソリンのFFと4WDの共にCVTのみとなっている。
日本においても1.6Lディーゼルの導入が待ち望まれるのは言うまでもない。
しかし日本ではマニュアルミッションで発売するわけにはいかないのだ。
ディーゼルエンジン展開用にTCSSなのだろうか
SX4 S-Crossに積まれる1.6Lディーゼルエンジンは結構な実力を持っており120PS/320Nmを発揮する。
比較的軽量なボディーに組み合わせられれば小さな排気量だが十分な実力を持つものだ。
今まではこの1.6Lディーゼルエンジンは6MTとの組み合わせのみだった。
今回のツインクラッチミッションであるTCSSとの組み合わせで2ペダル化が出来たという訳なのだ。
これで日本でもSX4 S-Crossでも新型エスクードでも1.6Lディーゼルエンジンに2ペダルしかもツインクラッチのTCSSの組み合わせが可能となる。
これは日本のクロスオーバー市場において大変面白い事になるに違いない。
TCSSの先にあるもの
きっとスズキ自身もミッションがCVTのみでは弱いと思っていたのだろう。
将来の展開も見据えてツインクラッチを開発したのだろうと思う。
スズキは比較的小規模な自動車メーカーゆえエンジンの共用化が進んでいる。
例えば今回紹介しているSX4 S-CrossのガソリンエンジンはM16Aでこれは新型エスクード(VITARA)やスイフトスポーツと同じエンジンとなっている。
ここから想像できることは次期のスイフトスポーツにもこのTCSSが搭載されるのではないだろうか。
現行スイフトスポーツの2ペダルはCVTでちっともスポーティーではないのが残念だったからだ。
コンパクトカークラスでツインクラッチが採用された車は無いだけに面白い事になりそうだ。
最近のスズキは目を離せないのだ。
今回はこのへんで
では