ホンダのFCVであるクラリティーに関しては「FCVコンセプト」として2015年1月に紹介した。
すでにメディア向けの試乗会は開催されているので大まかな内容は報道されている。
今回は大阪モーターショー2015で展示されていたFCVである「クラリティ」を下から覗いてみたのだった。
↑ 大阪モーターショー2015でのホンダクラリティー フロント画像、前から見るとホンダの車だと分かる顔つき、ボンネットが長くフロントオーバーハングも長い
「クラリティ」は準備万端のようだ
すでにホンダは2016年3月より「クラリティ」をリース販売するとアナウンスしている。
トヨタには後れを取ってしまったがもう秒読みの段階に入っているのは間違いないところ。
全体的な印象としてはフロントのボンネットに燃料電池も含めて機器類を押しこめてあるのでボンネットが長い印象がある。
さらにフロントのオーバーハングも長く感じるデザインとなっている。
フロント部分のデザインはなんとなくシトロエンの車との近似性を感じさせるものだ。
さらにリアタイヤにかぶさるフェンダーカバーがそれを増長しているように思えた。
↑ 大阪モーターショー2015でのホンダクラリティー フロント真正面画像、ちょっと昔のホンダ車のような顔つき、車幅は1,875mmあり結構大柄な車だ
「クラリティ」も空力には細心の注意を払っているようだ
なにしろFCVである「クラリティ」は燃費が良くないとお話にならない。
加えてトヨタが一般販売でミライが先行しているのでなおさらだ。
「クラリティ」の細部を見ていると非常に空力に配慮した後が伺える。
例えば一昔前に流行ったがホイールがフィン形状となっていてホイールハウス内の空気を排出する形状となっていたり。
車の底は完全にフラットになっていたり、ミライと同じようななだらかなリアハッチ形状となっていたりする。
↑ 大阪モーターショー2015でのホンダクラリティー フロントホイールア画像、ホイールがフィン形状となっていて前へ進むとタイヤハウス内を吸い出すような働きをしそうだ、ブレーキはいたって普通の形状のモノが付いている、タイヤホイールは235/45R18でECOPIA EP160という銘柄を履いている
↑ 大阪モーターショー2015でのホンダクラリティー リアホイールまわり画像、リアホイールはカバーが掛かり初代インサイトのようだ、全体ではシトロエンのような印象もある、リアウィンドウがかなり寝ているのが分かる、空力と燃費のためとはいえ使いにくそうな形状、下回りは基本的にフラットでカバーが付く、リアサス周りはちょっと面白い事になっている
↑ 大阪モーターショー2015でのホンダクラリティー リア下から画像、リアサスのアームがシルバーで長い、たぶんアルミ製なのだろうこれだけアームが長いのは珍しいと思う、このアームのため乗り心地が非常に良いのではないかと思う、フロア下がフラットなのが良く分かる、デフューザーのようなデバイスは付かない、中央に開いている穴は何だろう?
↑ 大阪モーターショー2015でのホンダクラリティー フロント下から画像、前から見てもフロア下はフラットで徹底している
改めて「クラリティ」のスペックを見てみる
サイズ:全長4,895mm×全幅1,875mm×全高1,475mm
燃料電池最高出力:100kW以上
モーター最高出力:130kW(約177ps)
タイヤホイール:235/45R18、ECOPIA EP160
航続距離:700km以上
価格:766万円(税込)
さすがに発売間近の車だけあってすでに完成しているような印象だ。
実際に首都圏以外でこうした「クラリティ」をはじめFCVを乗り回すにはまだまだ厳しいと思うが確実に未来が間近に来ている事を感じる。
そのうちに燃料電池が小型化されてコンパクトカーにも搭載されるようになるのだろうと思う。
もう少し先にはカバンにも入って道運びできるようになるだろう。
こうなるともう映画の世界だ。
今回はこのへんで
では