ターボ化されたボクスターは本日予約開始 ポルシェ718ボクスターをあえて6MTで乗ってみたい

ポルシェの新世代のエンジンを積んだボクスターが本日2016年2月1日より予約開始である。
ポルシェもついにターボなのかと911が新しくなった時に思ったのだがこれは杞憂に終わりそうだ。
ターボ化されてもそのテイストは失われていないようなのだ。
ここらあたりはさすがポルシェと言う感じだ。

ポルシェ718ボクスターのリア画像
↑ ポルシェ718ボクスターSのリア画像、先代よりもリア部分は分厚い印象になったがそれほど大きく変わったような印象は無い、リアフェンダーのラインはボクスターのアイデンティティーだ、画像はメーカーサイトより拝借

ターボエンジンの面白くないところ

一般的にターボエンジンが面白くないのはその回り方だ。
良く出来たNAならキュイーンとレッドゾーンまでストレス無しに回って心理的にも高揚感を得られるものだ。
そもそも良く出来たNAエンジンのレッドゾーンが最低でも7,000回転以上はないと面白くない。
できれば8,000回転くらい回ると良いと思う。

これがターボエンジンとなるとそもそもエンジンが回らない。
酷いエンジンになるとレッドゾーンが6,000回転と言うのもある。
ターボのせいでトルクの出方は太くなるが高回転で頭打ちとなり気持ち良いという高揚感は無くなってしまう事が多い。

そもそも高回転域を使わずに中低速域のトルクで走るならディーゼルエンジンで十分だろう。
最近のガソリンエンジンのフィーリングはディーゼルエンジンに近いものになって来ていてちっとも面白くない。

NAエンジンでは環境対策が難しくなっているのは事実だ。
NOx、CO2、そして燃費とスポーツカーにとって難しい問題が山積なのである。

しかし世の中には回して楽しいターボエンジンが少ないのだ。
でもポルシェの新世代のターボエンジンを見ると確実にこうした時代は過ぎ去ろうとしているのだろうと思う。

ポルシェ718ボクスターのメーター画像
↑ ポルシェ718ボクスターSのメーター画像、レッドゾーンは7,400回転となっている、ターボでレブリミットまで気持ち良く回る車は少ないしそもそも高回転回る車も少ない、こうしたところをキチンと押さえているのはさすがポルシェだと思う、画像はメーカーサイトより拝借

ボクスターのネーミングが変わった

ご存じの通りポルシェボクスターのネーミングが今回のモデルより718ボクスターとなった。
718というのは往年の50年代のモデルのネーミングなのだ。
オリジナルの718というモデルに関しては詳しくないがネーミングに関してこれを持ってきたという事はそれなりの意味があっての事だろう。
911モデルレンジとは一線を画した軽量コンパクトなスポーツカーを目指しているのだろうか。

そうなると718は元々オープンボディーの車だけにケイマンの存在が気になる。
ケイマンも718ケイマンというネーミングになるとアナウンスされているがオリジナルの718はオープンボディーだ。

管理人は以前からオープンボディーは剛性の問題があり好みでは無いと言ってきた。
にもかかわらず個人的には従来モデルでの比較だがケイマンよりもボクスターが好みだ。
というのはやはり室内にエンジンベイがあるのは抵抗があるからだ(軟弱な奴だ)。
それにボクスターのオープンボディーは剛性不足という評価を聞いたことが無い。
管理人TomTomはオープン化の弊害が無いとすればボクスターを選択する。
そのシルエットも少しだけクラシックな印象で好みなのだ。

ポルシェ718ボクスターのラゲージ画像
↑ ポルシェ718ボクスターSのラゲージ画像、個人的にはスポーツカーであってもロードカーである限りこうしたラゲージは最低限確保すべきと考えている、718ボクスターは十分すぎるほどの積載能力があるのが分かる、この車でお忍び1泊旅行に行きたいものだ、画像はメーカーサイトより拝借

718ボクスターのスペック

サイズ:全長4,379mm×全幅1,801mm×全高1,281mm(S:1,280mm 1mmだけ違う)
ホイールベース:2,475mm
エンジン:2.0L 水平対向4気筒ターボ
最高出力:300PS/6,500rpm(S:350PS/6,500rpm)
最大トルク:380Nm/1,950~4,500rpm(S:420Nm/1,900~4,500rpm)
ミッション:6MT、7速PDK
駆動方式:ミッドシップ後輪駆動
最高速度:275km/h(S:285km/h)
0-100km/h加速:MT 5.1秒/PDK 4.9秒(S:MT 4.6秒/PDK 4.4秒)
燃費:PDK 約14.5km/L(S:PDK 約13.7km/L)、NEDC値
燃料タンク:54L(S:64L 芸が細かい)

ポルシェ718ボクスターのフロント画像
↑ ポルシェ718ボクスターSのフロント画像、初期の頃のボクスターとは似ても似つかないカッコ良いデザインになった、あまりにアクが無くて拍子抜けする、画像はメーカーサイトより拝借

718ボクスターの価格はそれほど上がっていない

ポルシェのモデルチェンジは毎回確実に性能が上がり最良のポルシェは最新のポルシェだと言われる。
こうした事は自動車メーカーの姿勢としては非常に良い事だ。

だが毎回モデルチェンジの度に価格が上がるという面もある。
そうこうしているうちに思ったよりも価格が上がってしまい自分の射程距離から外れることになるのは悲しい。
価格に関してはある意味いたちごっこ的なところもあるかもしれない。

  • 718ボクスター6MT:6,580,000円
  • 718ボクスターPDK:7,104,000円
  • 718ボクスターS 6MT:8,520,000円
  • 718ボクスターS PDK:9,044,000円

今回の718ボクスターの価格は先代ボクスターよりも30万円ほど上昇した。
それでも6MTの718ボクスターの価格は6,580,000円である。
これだけの性能を持ちスポーツカーのエッセンスがが詰まった車がこの価格で手に入ると思えば決して高くないだろう。

管理人TomTomはロータスエリーゼのようなシンプルで体育会的な車も大好きだし一つの目標だ。
だが今回のターボ化された718ボクスターも大変魅力的に映るのだった。

ポルシェ718ボクスターのシート画像
↑ ポルシェ718ボクスターのシート画像、ボクスターの良いところはオープンボディーでありながら我慢するところが無い事だ、シートのハイトや前後スライドのストロークはたっぷりあって他のオープンカー2シーターとは別格のポジション自由度がある、画像はメーカーサイトより拝借

ポルシェと言えばPDKだが

奥様でも乗れるポルシェにするためにはPDKは必須事項だろう。
高価で趣味的な買い物だけにほとんどの人は奥様の機嫌を伺わなくてはならないのではないだろうか。
そうなると選択肢としては気軽に2ペダルで乗れるPDKになってしまうのは自然な流れだ。

ポルシェ718ボクスターのサイド画像

それに高性能車の2ペダル化は世界中で進んでおり、もはや2ペダルしかラインアップしていないスポーツカーもずいぶん増えた。
しかしここであえてMTを選択するというのも面白いだろう。

現代の車は電子制御の塊だ。
それはポルシェも例外では無く非常に高度な技術が投入されて人間の感性を損なわないようにチューニングされる。
そうした演出の一環であるPDKはある意味安楽にも乗れるしスポーティにも乗れる。
それはそれで良いことずくめだと思うのだ。
でもそんな電子制御の塊の中、少しだけ人間と機械の対話な部分も残して不便を承知でMTの選択肢も捨てがたいと思うのだった。

でもそうなると奥様の冷たい視線が突き刺さる事になるだろう。
これに耐えれる人だけがちょっと古風で硬派な男のMTを手に入れれるという事だ。
いまだにこうした世界にあこがれてしまうのだった。

今回はこのへんで
では