VW排ガス不正問題は自体がなかなか進まない印象だ。
前回はリコール対策を出したのは良いがうまく進んでいない事を1月21日に書いた。
その後本国ではやはり幹部が排ガス不正問題を知っていたとかアメリカでは3Lモデルのリコール計画を当局に提出したとかのニュースが流れている。
そうこうしているうちにユーザーはどのように受け止めているのだろうか。
日本国内でのVWの販売台数の推移を追ってみた。
VW排ガス不正問題は全般的には進展なし
前述したようにVW排ガス不正問題では大きな進展は無い。
それは日本においても同様で大きな動きは無いのだった。
日本のVWサイトにはVW排ガス不正問題について2015年12月17日の記事より更新されておらずユーザーにはどうなっているのか分からない。
ユーザーにとってはなんだか気持の悪い状態が続いている。
それにバレンタインフェアの告知なんかも掲載されているが、のど元過ぎればなんとやらなんだろうか。
VWとしてのハッキリとした姿勢を示さなければならない。
いつも言っているが現状だと中途半端すぎると思うのだ。
もし将来的にVW排ガス不正問題での影響が出て車の価値が下がるとかという事を保証するような対策が必要だろう。
そうでないと良い車なのは分かるがある意味車は財産でもあるのでその目減りはユーザーとして避けたいというのが本音だ。
直近の日本でのVW販売台数
日本自動車輸入組合でVWの販売台数を調べてみたので2015年9月から2016年1月までの数値を表にしてみた。
VW販売台数の推移
当月台数(台) | 当月シェア(%) | 対前月比(%) | 前年同月(台) | 対前年同月比(%) | |
2016年01月 | 2,993 | 14.69 | 66.0 | 3,760 | 79.6 |
2015年12月 | 4,532 | 14.09 | 124.6 | 7,449 | 60.8 |
2015年11月 | 3,638 | 14.46 | 151.4 | 5,332 | 68.2 |
2015年10月 | 2,403 | 11.41 | 40.1 | 4,620 | 52.0 |
2015年09月 | 5,989 | 16.52 | – | 6,588 | 90.9 |
コレを見ると2016年1月の販売台数は2015年9月に比較してほぼ半減している。
強烈なユーザーの不信感の表れ
これほど短期間に販売台数が半減しているのは異常事態と言っても良いだろう。
遅々として進まないVWの対応にユーザーが反応した結果がこの数値だ。
これでは利益も出ないしそもそも販売組織を維持するのが難しくなるのではないだろうか。
なんとか立て直す作戦はあるのだろうか?
時間が経てばたつほど難しくなると思うのだ。
VW排ガス不正問題はこれからが本番
アメリカではニュージャージー州がVW/ポルシェ/アウディを提訴したというニュースが入って来た。
アメリカではすでにいくつかの州と司法省がVWを提訴しているのだった。
現オーナーに対するアメリカ国内での保証についてはVWからやっと言及があったが何も決まっていないというコメントだった。
だが担当者は90%以上の人を満足させる案を提示するとアナウンスしている。
さらにVWの経営に関する問題点も出てきている。
決算発表や株主総会についての発表を遅らせるというアナウンスだ。
決めなければならない事が山積している状況で対応がむつかしいのだろう。
管理人TomTomはVWの決算発表については注目すべきだと思っている。
これからのVWの方向性がある程度現れると思われるからだ。
今回はこのへんで
では