個人的にアルピーヌというブランドについては非常に興味があるのだった。
というのはやはりラテンの血が流れているのだろう車になにかしら熱いモノを感じるからだ。
理想を言えばオリジナルのA110やゴルティーニなんかに乗ってみたいとも思うのだった。
前回は「Alpine Celebration Concept」が発表されたという事を書いたがついに実物となって出てきたので紹介してみよう。
「Alpine Vision」のアウトライン
ルノーはAlpineをプレミアムスポーツカーのブランドにするようだ。
現在はルノースポールがルノー車をベースにしたスポーツカーを作って日本でも人気がある。
それに加えてもっとハイエンドなスポーツカーブランドを立ち上げる計画だろう。
プレミアムスポーツカーというジャンルはどこからどこまでなのかハッキリしない。
管理人TomTomの勝手な想像だとメルセデスのAMG、BMWのMあたりと張り合うようになるブランドだと思う。
このあたりのブランドは高級でストイックだがスーパーカーという車とも異なりそれなりにボリュームがあるジャンルなのだ。
面白いのはメルセデスのAMGやBMWのMではサーキットでレースというイメージが強い。
それに対してAlpineはモンテカルロラリーのラリーイメージなのだ。
この違いは大変興味深い。
新しいAlpineブランドは2016年中にはどのような計画なのか発表される見込みとなっている。
そして発売開始は2017年に予定されている。
一味違ったブランドになると面白い。
画像はすべてメーカーサイトより拝借。
「Alpine Vision」のスペックは全く無いのだった
「Alpine Vision」のスペックは全く発表されていないので画像のみの情報だ。
気を取り直してさっそく「Alpine Vision」の画像を見てみよう。
「Alpine Vision」の外観
前回の「Alpine Celebration Concept」の時も書いたがオリジナルのA110の特徴を良く表したデザインとなっている。
ただ良く見ると横から見たフロントはかつてのソアラのようだし真後ろから見るとFDのRX7のようでもある。
全体的なフォルムはこれもかつてのフォードRS200のようでもある。
デザインに関しては難しい時代になったと思う。
「Alpine Vision」はA110の現代的解釈だがA110ほど画期的ではなさそうだ。
というのはA110はRRレイアウトで当時としては珍しくなかったがユニークなものだ。
今回の「Alpine Vision」はスペックや構成は全く発表されていないがフロントエンジンは間違いないだろう。
問題は駆動方式がフロントなのかリアなのかそれとも4WDなのかという事だ。
A110ファンとして期待してしまうのは当然リア駆動だ。
「Alpine Vision」は画像で見る限り大柄な車で車幅が少なくても1,850mm程度はありそうだ。全長は4,200mmくらいだろうか?
A110の現代的解釈と言ってもかなり大柄になってしまう。
それにA110の特徴的なフェンダーアーチの形状が再現されていないのは残念だ。
「Alpine Vision」の内装
やはりこうしたオマージュモデルの内装を作らせるとルノーは非常に上手いと思う。
良くある演出だがレザーをキルティングしヒストリック感を良く表している。
ダッシュボードの形状も現代的ではなく少々古臭く感じるように上部が丸い形状になっている。
ハーネスにALPINEと書いてあるのが泣かせる。
各部にトグルスイッチやプッシュスイッチを配して気分を盛り上げている。
面白いのはこうした忠実なオマージュにもかかわらずシフトレバーが無い事だ。
センターコンソールにはスイッチしかない。
それに赤いスイッチはなんだろう?気になるところだ。
自動車作りには雰囲気が大事
こうした趣味性の高い車には雰囲気作りが非常に大切だ。
マーケティング的に言うとブランディングということになる。
ユーザーがどのようなイメージを持ってこの車に乗るかという事だ。
そういう意味では「Alpine Vision」ではモンテカルロラリーのイメージなのだろう。
曲がりくねったワインディングを鼻歌でも歌いながら気持ち良く走り抜けていくイメージだろうか。
日本人にとってはアルピーヌという発音もなんだか気になるのだった。
これは不思議だ。
今回はこのへんで
では