ジュネーブショー2016が近づくにつれ沢山の発表が行われている。
今回紹介するのは911Rというポルシェのニューモデルだ。
この車のキーワードはレーシング/NA/MT/ダブルクラッチという感じでコンベショナルなスポーツカーへと回帰している。
ポルシェ911Rのスペック
現在発表されているポルシェ911Rのスペックは以下の通り。
エンジン:水平対向6気筒4.0L
最高出力:500hp/8,500rpm
最大トルク:460Nm/6,250rpm
ミッション:6MT、シフトダウン時のダブルクラッチ機能付
ブレーキ:PCCB
タイヤホイール:前245、後305、20インチ
車両重量:1,370kg(911GT3 RSよりも50kg軽い)
軽量化:
カーボン(ボンネット/ウィング)
マグネシウム(ルーフ)
軽量プラスティックウィンドウ(リア/リアサイド)
チタンマフラー
カーボン製フルバケットシート
乗車定員:2名
0-100km/h加速:3.8秒
最高速度:323km/h
燃費:NEDC 13.3L/100km(7.5km/L)
性能的には素晴らしいの一語に尽きる。
面白いのはMTだがシフトダウン時にダブルクラッチを行う機構が内蔵されているようだ。
ダブルクラッチとヒールアンドトーは別のページで解説しているので参照願いたい。
ポルシェ911Rの立ち位置
911ファミリーも大変モデルが多くなってきた。
今回発表された911Rは911の中でもホットなモデルの頂点に立つモデルとなっている。
特徴は何と言ってもNAのエンジンだろう。
新型911がターボエンジンに移行してしまうだけにNAエンジンがこうした形で残るのはある意味素晴らしい。
さらにミッションがMTだけであるという点もこの車の性格を表している。
やはりスポーツモデルの頂点はMTだとポルシェは考えているのだろう。
ポルシェ911Rの画像
911Rの外観は非常におとなしいというか普通だ。
ポルシェ自身のうたい文句にも羊の皮を被った狼と書かれているのが印象的。
大変な高性能車だが外観からはそれと分からない通好みの渋い車だ。
価格は現在のところ発表はないがかなり高価な車になるだろう。
内装もかなりシンプルで室内側のドアノブなんてポルシェの軽量化モデルの定番のストラップ形式となっている。
装備品も必要最小限のようで今時なんとも新鮮に映る。
シートはカーボン製のフルバケットでチェックのファブリック生地がかわいらしい。
こんなシンプルなスポーツカーを待っていた
管理人TomTomはスポーツカーは究極の自己満足だと思っている。
個人的な当面の目標はNAのロータスエリーゼだが、それを手に入れたら次は911Rというヒエラルキーが出来てしまった。
スポーツカーは少しストイックな内容が好ましい。
それには走る機能を優先して快適性は多少犠牲になるくらいが良い。
でも現代のストイックなスポーツカーは今時エアコンやパワーウィンドウくらいは付いているので大丈夫。
こんな車でツーリングへ行けば疲れるだろうが濃密な時間が過ごせると思う。
今回はこのへんで
では