ここにきてトヨタ86の周りが忙しい動きを見せている。
2016年2月にはアメリカでサイオンブランドを止めてトヨタブランドに統合している。
さらに2016年3月には86のマイナーチェンジ版を発表している。
じっくり見る機会が無かったがこのマイナーチェンジ版86と今回新たに発表されている86シューティングブレークコンセプトをじっくり見てみよう。
息の長いモデルに育てようという意図が現れている86
最初に86が発表された時からトヨタは息の長いスポーツカーとして86を育てるという戦略を取っているのはご存じの通りだ。
最初こそイベントやTV番組等々で盛り上がったが最近では86もスポーツカーとして定着した感がある。
さらにモータースポーツでも全日本ラリーやトヨタラリーチャレンジでの露出も多くなっている。
86はこれまでにも一部改良が入ったが比較的軽微な内容にとどまり既存オーナーへの配慮があるように見受けられる。
こうした事は息の長いモデルに育て上げるには非常に効果があると思う。
現在では86の中古車価格も下がって来て手に入れやすい状況にある。
そんな86も2012年に発売開始されたわけなのですでに4年が経過したという訳だ。
マイナーチェンジ版も外観はほとんど変わらない
今回のマイナーチェンジで一番ビックリしたのがアルミホイールだ。
普通マイナーチェンジを行う際にはアルミホイールの意匠を大きく変えるという事は普通に行われる。
それはホイールデザインを変更すると新鮮に映るからだ。
加えてやみくもに大径タイヤを履くという事も無いところは好感が持てる。
だが今回はあえてそういう手法は取っていないところが興味深い。
良く見るとデザインは変わっているように見えるが遠目には現行モデルと同じホイールのようだ。
ここにも極力キープコンセプトし大きく変えないという方針を貫いているように思える。
詳細なスペックは発表されていないが最高出力が200PSから205PSとなりトルクも若干上がるようだ。
管理人TomTomの勝手な希望を言わせてもらえれば走る機能とエアコンはそのままに軽量モデルを追加してほしいと思う。
さっそく画像を見てみよう。
フロント部分は良く見ないと分からないくらいの変更にとどまる。
モータースポーツでの懸案だったウィンカーの位置も修正されているように思えるが日本仕様ではどうなるだろうか。
サイドから見ても全く変わらないように見える。
良く見るとホイールの意匠が変わっている。良く見ないと分からないところが渋いと思う。
リアについても基本的には変わっていないように見える。
デフューザーの形状が変わっている。
86シューティング ブレーク コンセプト
以前から86はオープンモデルの存在があっていつ市販されるのかが注目の的だった。
しかし需要が読めないようで現在のところ発売には至っていない。
そんな中発表されたのが86シューティング ブレーク コンセプトなのだ。
シューティング ブレークというボディー形状は以前メルセデスCLAシューティングブレークで書いた事がある。
簡単に言えばワゴンのカッコ良い版と考えれば間違いない。
しかも速い車がベースでないといけない。
こうした使い方に86自体のコンセプトが合うとは思えないがコンセプトカーとしては面白い試みだと思う。
86ファミリーは大事に育ててほしいと思う
86のようなスポーツカーを息長く育ててほしいものだ。
こうした動きは余力のある自動車メーカーしかできない事だろう。
実際こうした大衆的なスポーツカーのラインアップをキープしているのは国産車でもわずかなメーカーしかない。
それに86もBRZとのダブルネームなのだ。
量と利益を求める自動車メーカーには非常に厳しい状況なのは間違いない。
もちろん非常に高価なスポーツカーを作っている自動車メーカーは沢山あるが草の根スポーツカー文化には貢献していない。
個人的な事を言えば最近管理人TomTomはイロイロと迷っているのだった。
それは管理人TomTom自身の次期スポーツカーの選定の事だ。
コンパクトカー好きな管理人TomTomは予算は150万円前後で現在次のような候補を上げている。
- 中古86
- 新車DJデミオ15MB
- 新車アルトワークス
維持費の事を考えれば軽自動車であるアルトワークスがポイントが高い。
コンパクトなボディーで楽しくFFを走らせようとすればDJデミオ15MBだろう。
前述の通り86の中古は価格がこなれてきたので150万円くらいでもグレードや走行距離によっては狙えるようになってきた。
どの車も熱い思いに溢れていて車好きのエンスーには甲乙つけがたい。
この件についてはもう少し悩んでみるつもりだ。
いずれにしてもモータースポーツやスポーツカー文化を育てるために息の長いモデルとなってほしいと思う。
スポーツカーに乗りたいのに10年も15年も前の車に乗るしかないという状況ではなんとも寂しいではないか。
今回はこのへんで
では