Uberと言えば白タク業務で世界中に旋風を巻き起こし摩擦を生んでいる新ビジネスの注目株だ。
そのUberは日本のマーケットでは全く参入できずに難儀しているのはご存じの通り。
現在日本では東京の1部と京都府京丹後市でのみサービスを開始している。
2016年5月26日にスタートした京丹後市のケースは白タクというよりもライドシェアと言う観点を前面に出したものだ。
これは今後日本の地方部に対してちょっとした波及効果を見せるかもしれない。
日本のタクシーってどうなん?
日本において比較的古い業界は保守性が強く革新が遅れている事が多い。
島国根性という事もあり外来のモノに対してアレルギーが強すぎるのだ。
さらに既得権益を守ろうとする意識が強い。
タクシー業界なんかもその代表格で規制にがんじがらめという事情もあり保守性が非常に強い。
管理人TomTomはあまりタクシーには乗らないが無くてはならない交通手段であるのは確かだ。
特に都市部においては24時間活動している人が多くなり夜中の交通手段としては大変助かる。
その反面必要悪なところもあって運転マナーがなっていないとか接客が悪いとかプロとしての意識が低いのも事実だと思う。
最近ではタクシーはサービス業という事を思い出したのか接客サービスの向上が見て取れる。
もちろん全てのタクシーがこういう訳ではない非常に高い志を持ったタクシー会社や個人タクシーもある。
タクシーも最近ではサービス内容が多彩になった。
子供を送迎するサービスとか介護タクシーとかが登場し生き残りを模索している最中なのだ。
白タクとしてのUberでは波風が立ちすぎるのが現実
そんな日本の保守的なタクシー業界に黒船として突如現れたUberに対してのアレルギーや反発が起こるのは当然の事だ。
ヨーロッパの一部の国では大規模なデモが起こったりしたのは記憶に新しい。
だがこの動きを逆手にとってタクシー乗務員からUberに鞍替えした人も多くいると聞く。
時代の流れと言うのは簡単だが世の中常に動いているという事だ。
日本では白タクとしてのUberは反発が強く浸透が遅れている。
ある意味これは正しいというか正常な反応だろう。
なんせ自分たちの稼ぎが少なくなるのが目に見えるからだ。
だが昨今問題になっている地方部での高齢者の足の確保という問題を考えると一つの解決策でもある。
自動運転もこの問題の解決には有効だとは思うのだがいかんせんもう少し先の事だ。
地方部ではタクシー会社も無いところがたくさんある。
こうした地域の高齢者の足の確保には有効だ。
直ぐに実現できそうなサービスとしてはライドシェアが一番現実的だろうと思う。
こういう用途に対してはタクシー業界が文句を言うのは筋違いだろう。
そういう意味ではUberが日本で浸透するには良いタイミングなのかもしれない。
高齢者の足としてのライドシェアを地域別に展開していく事は非常に有効だし必要だと思う。
車のあり方が少しづつ変わっているのかもしれない
管理人TomTomの父親もそうだったが高齢になるとある日車の運転免許証を返上する日が来る。
そうすると地方部に住む高齢者にとっては足が無くなり買い物や病院という日常の移動にも支障をきたすことになる。
こうした事を解決するのに地域限定のライドシェアを実施するのは一つの方法だ。
無償でボランティアとしてされている方も多いと思うのだが少しでも対価があった方が良い。
心配なのはこうしたライドシェアの際の責任問題がどうなるかは流動的だ。
このあたりの方向性を見極めないと普及に足かせとなるだろう。
対価をもらっている以上責任はあるだろうし、責任が重すぎてもやる人がいなくなる。
このあたりのバランスがむつかしい。
一方都市部でも車を所有するのではなく必要な時にのみ使用するカーシェアリングが増えてきた。
街中で見かけるのは駐車場とセットになっていて時間単位で車を借りることができるサービスだ。
こちらのサービスも徐々に一般的になっているようだ。
車を常時必要としない人や車にこだわりを持たない人にはうってつけのサービスだろう。
この裏には日本での車を所有する事に関する費用が高い事もある。
きっとその高さに気づいた人が多くいるのだ。
車のあり方が確実に変わってきている気がする。
今回はこのへんで
では