先日トヨタの86がマイナーチェンジされたのはすでに書いたとおりだ。
細かい仕様が変更されていて上げるとキリが無いくらい変更点があるようなのだ。
その中でも面白いオプションを見つけた。
少しマニアックだが従来86のGグレードはこのモデルだけ15インチのフロントブレーキを装備していたのだが鉄っちんホイールをオプション指定すれば16インチのフロントブレーキになるという面白いものだ。
上の画像はBRZの「R Customize Package」、鉄っちんホイール付き!
ディスクブレーキは大きいほど良い!?
皆さんご存じの通りディスクブレーキは直径が大きいほどより強力なストッピングパワーを発揮する。
当然15インチのディスクブレーキよりも16インチの方が強力なのだ。
当然ながらこれを使いこなせるかどうかは別の問題となる。
だがブレーキ容量に余裕のある、より大径のブレーキを選択したいというのが人情だろう。
また提供されるパーツの選択肢(例えばブレーキパッド等)の問題もある。
それにこんな事もある。
ディスクブレーキの大きさにより履きたいホイールが制限されるという事だ。
16インチのディスクブレーキを装備した車に15インチホイールを履かせるというのはほとんど無理なお話だ。
管理人TomTomはハイトの薄いタイヤはあまり好みでは無い。
そこで前に86に15インチホイールを履かせれば面白いのではないかと考えたのだった。
そのためには86ではGグレードを選択すれば良い。
86のGグレードは標準ではフロント15インチのディスクブレーキなのだ。
Gグレードのアルミホイールレスオプション
マイナーチェンジした86の装備表を見ていると面白いオプションを発見した。
そのオプションはアルミホイールをレスにして鉄っちんホイールに変更するとフロント15インチディスクブレーキが16インチに変更になるというモノだ。
もちろん価格の方もアルミホイールから鉄っちんホイールになる訳だから47,520円(税込)安くなる。
その結果、フロントブレーキは16インチベンチレーティッドになり、リアブレーキは素のディスクからベンチレーティッドに格上げされるのだ。
このオプションが使えるのは86のGグレードのMTだけとなる。
少しまとめると次のようになる。
86で安価に性能を上げたい時(2,575,800円、税込、鉄ちんホイール)
性能優先で考えると86のGグレードを選択して鉄ホイールをオプションで選択すると少しお安くなってフロントブレーキが16インチ、リアがベンチレーティッドに格上げされる。
つまり86のGグレード鉄っちんホイールを選択するとスバルBRZでいう「R Customize Package」と走りの機能はほぼ同じ装備内容となる。
しかも2スピーカーは装備済だ(強調するような事ではないが)。
どうしても15インチホイールを履きたい時(2,623,320円、税込、アルミホイール)
86とBRZを通じて15インチブレーキを装備しているのは86のGグレードのみとなる。
ラリー車等で15インチホイールを履く必要があるならこのモデルだ。
それにATもあるがLSDが装備されない。
一番安くあげたい時(2,430,000円、税込、鉄ちんホイール)
BRZの「R Customize Package」が走りの機能を満たした上で一番お安い。
これは前回の86/BRZ一部改良時と同じで自分で弄る人にはベストグレードだろう。
ただし今回の一部改良から「R Customize Package」のATモデルは無くなったのでMTのみの選択となる。
走りには直接関係ないが「R Customize Package」にはスピーカーが無い事には要注意だ。
ブレンボが欲しい時はBRZのGTグレード!
やっと86とBRZにもブレンボのキャリパーが装備されるようだ。
86については詳しい発表はないがBRZではすでにラインアップに上がっていて2016年の秋に発売開始とある。
すぐ下のBRZのSグレードとの価格差は約35万円だから妥当な金額差なのではないだろうか。
ブレンボのモノブロック対向キャリパーは絶対的なブレーキ性能は確かに高レベルにある。
要は乗る側が使いこなす力量があるかどうかだろうと思う。
それにトヨタ系列の車ならGRMN86にも採用されているADVICSのブレーキキャリパーでも良いと思うのだがどうだろう。
加えてブレーキパッドの選択肢が狭くなるのが玉にきずだと思うのだ。
やはり86とBRZのラインアップは共通なのだ
なんやかんや言っても86とBRZは兄弟車というか名前違いの同じ車なのだ。
オプションの組み合わせなんかは異なるように見えて巧妙に設定されているのだった。
だが86のGグレードのようにBRZには存在しない装備を持った車もある(フロント15インチのブレーキ)。
ここは面白いところでメーカーの目指しているところが現れていると思う。
もし管理人TomTomだったら新しくなった86/BRZでどのグレードを選ぶかというと次のようになるだろう。
MTの場合
これは価格が安いという事でBRZの「R Customize Package」がベストだろう。
走りに関係する装備は充実している。
フロントブレーキは16インチ、LSD装備、ヘッドライトもLEDが付く、鉄ちんホイールが妙に新鮮だ。
ただしスピーカーが無いのがちょっと気になるところ。
ATの場合
ATの場合は86のGグレードがベストチョイスだろう。
2ペダルで本格的に走るとパドルが役に立たない事が良く分かる。
やはりシフトレバーでシフトするのがやり易い。
あとは外品のLSDを入れたらATで走れる車が手に入るという訳だ。
管理人TomTomだったら
イロイロとやってみたい趣向はあるがもし86/BRZを手に入れたら次のような感じにしてみたい。
- テーマはちょっと懐かしい感じのスポーツカー
- ベースは86のGグレードのAT
- タイヤホイールの15インチ化(少し細目の195あたりが希望)
- 少々車高下げ
- ブレーキパッドとラインの強化
- LSDを装備
- ATシフトレバー逆転
↑ これはTRDのコンセプトモデルの「86 TRD Customize Concept」、エアロは不要だが15インチのハイトの高いタイヤを履いてちょっと昔風にしてみたい
総じて86/BRZは良く出来た車
今回のようにマイナーチェンジしても外観はそれほど大きく変わらず内容の充実をはかり熟成が進んでいるのは好ましい。
それに86/BRZの兄弟車を合わせるとユーザーの選択肢がかなり広いという事も良い事だ。
ユーザーによってはトヨタとスバルで好みが分かれる場合もあるとは思うがものは考えようだと思う。
残念なのは前回も書いたがアンドリングストップや自動ブレーキ等の装備が無かったことだ。
スポーツカーも燃費や安全性を手に入れるべき時代だと思う。
今回はこのへんで
では