本当に連日高齢者のペダル踏み違え事故が報道されている。
管理人もこれに対策は無いものか?と考えを巡らせていたところだ。
それにジワジワと加齢とともに衰えていく自身の運動能力も心配だ。
2016年12月に発売開始された車の後付デバイスだが「ペダルの見張り番」というのがある。
これは簡単に言うと一定以上のアクセルペダルの踏み込みをした場合にその機能を抑制するものだ。
後付できるというのがミソで既存の車にも装着可能なので応用範囲は広いと思う。
車の社会も超高齢化時代であることを皆が認識せねば
冒頭に書いたように最近高齢者のペダル踏み違えによる事故が連日報道されている。
立体駐車場から落っこちたり、店舗前の駐車場から店舗に突っ込んだり、少し前は病院に突っ込んだ事件があったばかりだ。
こうした事故は自らの危険は言うに及ばず周りの人をも巻き込むことになるので結果は悲惨だ。
実社会では超高齢化社会がやってくる、すでにやってきているということになっている。
しかしそれは車の社会でも同じだ。
道路上を走っているドライバーが高齢化しているのは間違いない。
これは他人事ではない。
街中に優先座席はたくさんあるが
実は車に関しては優先座席のようなお年寄り等をサポートする仕組みが全くない。
広い年齢層の人々が同じ道路を車で走るということでお年寄りだからと言っても特別扱いできない、という事情があるのはすごくよく理解できる。
確かに実際に車を運転中の道路上ではドライバーの年齢も区別つかない。
でもこうしたお年寄りドライバーをサポートする仕組みは今のところ制度面でもハード面でも極めて少ないと言わざる負えない。
それでも高齢者ドライバーは増える
これは日本全体の社会問題であることは間違いのないところだ。
特に地方部では車がないと買い物も病院も行けないという事になってしまう。
だから自動運転がこうした分野では脚光を浴びているという事情がある。
都市部でも同様に体力のない高齢者の移動運搬のツールとして自動車は役に立っている。
ますます日本では超高齢化時代になるに従ってこうした事故が増えるのは間違いのないところだ。
なんとかしなければならないのは明らかだ。
本人の自助努力も必要だ
管理人TomTomも加齢には勝てず最近では時々どんくさいことになるときもある。
この前なんてベランダから部屋に入る際にガラス戸が開いていると思いこんでガラス戸に盛大にぶつかってしまった。
今までならこんなことは全く無かったのに、これも加齢か!と自分で大いに認識したわけだ。
だから最近は車の運転には非常に慎重になっている。
キチンと教習所で習ったような基本的なことを意識して車に乗るようにしているのだ。
加えて少しでも身体がきちんと動くように普段から意識をしている。
例えば足首の可動範囲が小さくならないように動かす練習とか様々だ(これはヒールアンドトー用だ)。
管理人TomTomはランニングが好きな人がジョギングを日常的に行うように、車の操作に関してのトレーニング(大げさだが)を少しづつ行っているつもりだ。
逆にこうしないとドライビングの質を維持できないということでもある。
ペダルを踏み違えた場合のフールプルーフ
管理人TomTomは今までに幸いにもペダルを踏み間違えたことはない。
しかし最近の自分の体の衰えから見るとペダルの踏み間違えがいつ起こっても不思議ではないような気がする。
そこで車は人間が操作するものだから間違いが起こる可能性もある。
製造現場でよく言われるフールプルーフの考え方が車の世界でも進んできている。
例えば最近の車は「ブレーキオーバーライド」が標準になっていることが多い。
これは何かというとアクセルとブレーキを同時に踏み込んだ際にどちらを優先させるかの事だ。
スポーツドライビングではこの機能は邪魔なのだが普段の街中での運転には非常に有効だろう。
こうしたフールプルーフを取り入れて普段の運転での人為的なミスをカバーすることは正しい方向性だと思う。
そこで「ペダルの見張り番」だが後付できるのが良い
2016年12月にオートバックスから発売開始された車の後付デバイスだが「ペダルの見張り番」というのがある。
今乗っている車に後付ができるということがポイントだ。
この「ペダルの見張り番」で何ができるのかと言うと次のような内容となる。
- 停止時及び徐行時(前進/後退 10km/h未満)に動作
- アクセルペダルが急激に踏み込まれた際にアクセル開度を電気的に制御し急発進を抑制する
アクセルペダルの開度は3段階で調節可能 - 「ブレーキオーバーライド」機能もある
この「ペダルの見張り番」は製造はミラリードだが、販売はオートバックスの専売となっている。
オートバックスもなかなか良いところに目をつけたものだと思う。
取り付けを含んで4万円強なので十分リーズナブルな価格ではないだろうか。
当たり前だが、「ペダルの見張り番」には取付可能な車種があるので事前に取り付けようとする車に適合しているかどうかを良く調べてほしい。
「ペダルの見張り番」が役に立つと思うこと
この「ペダルの見張り番」はどのような時に役に立つのだろうか。
そこのところを考えてみた。
「ブレーキオーバーライド」機能がない車
まず「ペダルの見張り番」の機能を見てみると「ブレーキオーバーライド」機能がある。
前述のように最近の車には標準で装備されている機能だが古い車には無い場合もある。
自分の車に「ブレーキオーバーライド」が無いのなら、その機能を実現させるだけでも価値がある。
踏み間違いが心配なとき
どうしても自分の運転に自信がなくアクセルとブレーキペダルの踏み間違いもあるかも?と思っている人には保険の意味で取り付けるのが良いと思う。
加齢してくるとまず微妙な操作が難しくなる。
管理人TomTomは現在家にあるアイシスとS660の2台に乗っているが、その中でも2005年式アイシスのアクセルペダルはガバっと開くタイプだ。
スロコンを入れてもう少しマイルドにしてみようかなんて考えている。
やはり加齢によって微妙なコントロールをするのが難しくなってきているのは間違いない。
踏み間違いがなかったとしてもこうしてガバっと開いてしまうアクセルを補完する意味でも良いデバイスだろう。
「ペダルの見張り番」はスロコンの応用だ
前述のように「ペダルの見張り番」はアクセルペダルの監視を行い設定された以上の操作が行われるとそれを抑制するという仕組みを持っている。
つまりスロコンの応用で設定された操作以上の入力があった場合にキャンセルしてしまうという働きである。
例えば車のアクセルペダルの特性はその車の作られた年代によって異なることが多い。
少し前の時代は踏み込みに対してアクセル開度が多くて信号ダッシュが効く。
そして最近では燃費向上のために踏み込みに対してアクセル開度が少なくてなかなかエンジンが吹けない。
このあたりは以前スロコンの解説で書いているので参考にしてほしい。
優先座席のような車はできないか?
バリバリにスポーツや何かの活動をこなしていた人が自らの加齢により能力が低下したことを認めるのは嫌なことには違いない。
しかしそれはそれだ。
周りに迷惑を掛けてしまうことも心配だが何よりも自ら事故を起こしてしまうことは避けたいと思う。
今回紹介したのは後付のデバイスだが、こうした機能が最初から車に内蔵されていても良いだろう。
管理人の考える優先座席のような車
そこで管理人TomTomは考えたのだがこうした「ペダルの見張り番」のような機能も含めて加齢による車の操作の難しいところを補完する車があっても良いと思う。
例えば車のモード選択で運転手が自ら選べるようにようになっていれば良い。
モード選択はいくつかプリセットされていて適当に名前を付ければ良いだろう。
例えば
「60代で運転に自信のない人用モード」とか
「70代だけどバシバシ運転したい人用モード」とか
「20代で初心者マーク慎重な性格の人用モード」
という感じだ。
こうした機能は他にはないのか?
「ペダルの見張り番」は急激なアクセル開度を補正する後付デバイスだが、他にこうした制御すべき機能は無いだろうか?
車の運転の際に操作するものといえば
- アクセルペダル
- ブレーキペダル
- ステアリングホイール
- ウィンカーレバー
- ワイパーレバー
- パーキングブレーキ
等々あげていけばキリがない。
あえて提言するのであれば視界の確保なんかは良いかもしれない。
現在はバラバラに行っているワイパーやエアコンにデフォッガー等の視界確保を統合的に行うなんて良いのではないか。
まだまだ車の操作は一般の人間にとって難しいということを認識しなければならないのかもしれない。
今回はこのへんで
では