日産の販売店の再編のニュースが流れている。
ニュースによると現在3種(大中小)の販売店があるのを拡充して5種に増やす。
2022年までに2000億円ほどかけて整備するようだ。
その中にはブランド発信のための店舗も作ると発表されている。
思えば日産のディーラーというのは華がないのが特徴となってしまっていると思う。
まぁこれは日産に限ったことではなく全てのディーラに共通して言えることだ。
そんなことを書いてみた。
車のディーラーを回ってみて思ったこと
ここ何ヶ月か管理人TomTomは次の家の車の候補車探しに国産車のディーラを中心に回っていた。
どんな自動車メーカーのディーラーを回ったかというと次のようなところだ。
- トヨタ
- 日産
- ホンダ
- スバル
- スズキ
- ルノー
回ってないのはマツダ、ダイハツ、三菱といったところだ。
様々なディーラを回ってみて思ったのはここ何年もディーラーのあり方が変わっていないことだ。
依然として旧態然としたディーラーの形を保っているのだ。
そりゃきれいで広いところが良いのは分かりきっている
確かに建て替えをするときれいで大きな店舗になってはいるが内容は以前と少しも変わりはない。
商談スペースがあり、整備工場が併設されていて、多少の情報コーナーがあるという感じだ。
このあり方というのはもう30年も変わっていないと思う(オーバーではなく)。
管理人TomTomが以前トヨタの車を購入したことのあるディーラにも出かけてみた。
ランクルプラドを購入したディーラーだから1990年頃だろう、とすると27年も前のことだ。
その店舗はなんと昔と全く同じたたずまいだった。
場所も全く同じで建物もそのままだったので非常に懐かしい感じがした。
だが今となってはさすがに古さは隠せず狭苦しい印象だった。
そういう印象はあったが営業マンとお話するには全く問題は無いのだった。
トヨタ系のディーラは店舗が新しくなって広くなっているところが多い。
スペースもゆったりとしていてきれいだから訪れた側も気持ちが良いのは確かだ。
昔のまんまのディーラーでも新しくきれいになったディーラーでも気持ちの問題を除けば機能的にはそれほど差がない。
そこで感じたのだが車のディーラーで何か新しい今までに見たことのないようなモノを見たとか、情報発信しているとか、という事が発見できなかった事だ。
店舗は新しくなっているのに店舗が提供している内容が全く代わり映えしない。
ユーザーが車のディーラーに求めることも変わっていないのかも?
考えてみればユーザーが車の販売店に求めるモノも昔も今もそう変わりはないのかもしれない。
車を買う時には営業マンと商談ができれば良い。
整備する時には整備の間に待つスペースがありサービスマンとお話するスペースがあれば良い。
細々としたパーツを買うのにディーラへ出かけることはなく、オートバックスのような量販店かホームセンターへ出かける。
あるいはもっとマニアックなお店に行くかもしれない。
だからパーツをディーラーで買うという発想もないし、そんなことを考えたこともない。
かろうじて純正設定されたパーツを取り付けてもらうとか取り寄せてもらうということくらいだろう。
管理人TomTomがよくやったのはある車の違うグレードの純正部品を流用して取り付けてしまうような事だ。
パーツとして取り寄せ、塗装しててもらい、取り付けてもらう。
そうすると知っている人しかわからないが、そのグレードには本来装備していないようなモノが付いているという車になる。
そんなことをディーラーによく依頼していたものだ。
そういえばこうしたことも最近はしなくなったと思う。
ましてコアなパーツや専門的なチューニングをディーラーに依頼するようなことも無いのだ。
ユーザーの方も諦めの境地なのかもしれない。
ディーラーが情報発信基地に一時期なろうとはしていたが…
かつてディーラーが車に関しての情報発信基地になろうとしていた時期もある。
その自動車メーカーの情報や特定の車種の情報、それにドライブ情報等々を発信しようとしていた。
だがそれらは現在ほとんどネット上の情報で事足りるのだ。
だからこれらの動きも下火になってしまっている。
それで昔の状態に戻ってしまったのかもしれない。
管理人TomTomが知るディーラーでは新車も販売しているが、ネット上に掲載した中古車をかなりアクティブに販売しているところもある。
聞けば中古車なんかはほとんどネットからの顧客なのだそうだ。
こうした新車と中古車を同一店舗で取り扱ってしまうという形態は非常に珍しい。
ユーザーがディーラーに求めるモノ:車の情報
管理人TomTomが自動車メーカーにつながるディーラーでほしいものは何かと考えてみた。
イロイロとたくさんあるのだが機能別というか分野別に上げてみよう。
やはりハードウェアとしての自動車に関しての一般的な情報はディーラーがよりたくさん持っているだろうと思う。
現在は都合の悪い情報は流さないし逆に良い情報も流さない。
例えば
この車種のこの装備はこういう使い方をすれば大変便利だとか。
この車種のこの部分はこうやって磨くと長持ちするとか。
そんな自動車メーカーやディーラーだからこそ持っている情報を流してほしいものだ。
この分野はまだまだクローズされていて情報が流通していないのだ。
もっと基本的なことを言えば特定の車を買う時にそのディーラーで人気1位の色はコレ、2位はコレといった情報を出しているところも見たことがない。
ユーザーがディーラーに求めるモノ:車のメンテナンス
管理人TomTomはオイルをマメに交換したいと思っている。
時々見かけるようなオイルキープ制度だとか、まとめてオイルを購入すると非常に割安になるとかの制度が欲しい。
最近ではメンテナンスパックも多いが、それと併用するのも良いだろう。
つまりメンテナンスパックでのオイル交換インターバルの間にさらにもう1回オイル交換するような事だ。
またゴム製のパーツは経年劣化する。
例えばサスペンションブッシュ打ち替え格安キャンペーンとかやってくれれば飛びついてしまいそうだ。
年数を重ねてライトが黄ばんできた車向けにライト交換キャンペーンとかどうだろう?
何も社外品じゃなくても純正パーツでイロイロできると思う。
こうしたキャンペーンは輸入車ディーラーでは時々やっているし実質的な中身のものが多い。
ユーザーがディーラーに求めるモノ:ネット上のコミュニティーのような形
ネット上では同一車種の集まりがアクティブに活動しているのはみなさんが感じているだろう。
同一の車種に乗る人たちが集まってクルマ談義したりイベントを行うような事だ。
考えてみればディーラーでこうした動きはあまり聞いたことが無い。
同一メーカーの車が集まる機会が多いディーラーならこうした機会もたくさんあるだろうと思う。
だが一向にこうした動きもない。
こうした集まりは趣味性の高い車のほうがやりやすそうだし、事実輸入車ディーラーではこうした人たちが集まってサーキット走行会を催しているようなところもある。
面白いことにこうしたことは国産車のディーラーではめったにないことだ。
趣味性が高いと言えば管理人TomTomが乗っているS660でもディーラーでこうしたイベント等々は全く聞いたことが無い。
やはりネットのほうがなにかと便利なのは確かなようだ。
車のディーラーはたくさんあるのになんだかもったいないような気がする。
日産は販売店再編でどんな作戦を打ち出すのだろう?
お話しは本題に戻るが日産の販売店再編ではどのような作戦を持っているのだろうか?
ここまで書いたように現在のディーラーは車を買う、メンテナンスするという非常に単純で基本的な機能しか果たしていない。
これではもったいないと思うのだ。
管理人TomTomがここ何ヶ月かの間に車のディーラーを回ってみて昔と変わらないし、自動車メーカーに関係なく大差はないのだった。
それだけ打つ手が無いということなのだろうか。
それとも無策の結果こうなったのだろうか。
個人的にはちょっとディーラーとユーザーの両方に諦めにも近いものがあるように思えるのだった。
ちょっと極端だがいっそのこと車とは全く関係なく建物や備品に凝っていて、美術館のような見て楽しいディーラーがあっても良いかもしれない。
いずれにしても国内販売をテコ入れする日産はかなり思い切ったことをしないと代わり映えがしないだろう。
期待してみようと思う。
今回はこのへんで
では