ラリークロスという競技がある。
ヨーロッパでは FIA WORLD RALLYCROSS CHAMPIONSHIP(WRX) でモンスターがメインスポンサーに付き、あのケン・ブロックも出場していたりする。
これとは別に北米を舞台に GLOBAL RALLYCROSS(GRC) というシリーズがあり、こちらのメインスポンサーはレッドブルなのだ。
レッドブル グローバル ラリークロスには今シーズンから新型シビックが参戦しているのだ。
しかも2017年5月21日に行われた第2戦ルイスビルでは新型シビックが優勝している。
日本では新型シビックは大きくなりすぎて、あまりスポーティーな印象が無いが実は世界的にはスポーティーな車として定着しているのかもしれない。
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ラリークロスという競技
ラリークロスは日本では全く知られていない競技だ。
ラリークロスという名前の通りモトクロスの車版だと思えば概ね合っていると思う。
内容としては、よーいドンで複数の車両がクローズコース(スタジアム)を走るというものだ。
コースはターマックとグラベルが混在していてジャンプもある。
一斉に車両が走るので肉弾戦が繰り広げられて見る方は結構楽しい。
北米のレッドブルGRCの車両としては市販車ベースだが600PSほどパワーが出ていて4WDとなっている。
マニファクチャラーとしてはフォード、フォルクスワーゲン、スバル、ホンダが参戦している。
下の画像はターマックをコーナリングするシビック、縁石の真上に乗っていて過激なライン、結構ロールしている。
個人的にはシビックはやはり少しボディーがデカいような気がする。
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ラリークロスという競技はヨーロッパや北米ではかなり一般的なようだ。
なんせスタジアムで開催するので見るほうが楽なのだ。
下の画像は5ワイドで走るレッドブル ラリークロスの車たち。
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ドライバーは、スバルでWRCを走っていたCHRIS ATKINSONや、Top GearというTV番組に出ているTANNER FOUSTや、F1やNASCARで走っていたSCOTT SPEEDなどが参戦している。
下の画像は第2戦ルイスビルで新型シビックを駆って優勝のSEBASTIAN ERIKSSONとチームの面々。
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マーケットとして北米重視するなら競技はなにか?
北米で車を販売する際に一番影響力があるのが、たぶんNASCARだと思う。
中身は全くの別物だが、外観は市販車の雰囲気をよく表していて、あの車種だと分かるようになっている。
日本車ではトヨタのカムリが参戦しているのでご存じの方も多いだろう。
NASCARについては以前書いたのでこちらを参照されたい。
市販車ベースだとNASCARの次に来るのが、管理人TomTomの個人的な想像だがラリーやラリークロスということになる。
スバルも北米ではワークス活動をしていて、ラリーや今回紹介しているラリークロスにエントリーしているのだ。
そこに今回ホンダが新たに参戦し、新型シビックを走らせているということだ。
レッドブル ラリークロスには以前からスバルも参戦してて、日本でもその車両が公開されたことがある。
北米のラリークロスで活躍することができれば市販車がベースなので販売への影響は小さくはないだろう。
そういう意味ではここに参戦している自動車メーカーは、それだけ北米マーケットに力を入れているということだ。
過激な競り合い頻発のラリークロス
ラリークロスの魅力は何と言っても競り合いだろう。
コーナーは横一線で入っていくし、テールトゥノーズは当たり前、接触は日常茶飯事という激しいものだ。
これは動画を見ると分かるだろう。
下の画像はターマックのコーナーへなだれ込むところ、新型シビックが先頭だ、接触は日常茶飯事。
足周りはグラベルやジャンプもこなすために比較的柔らかくストロークが長い。
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下はグラベルでのコーナリング中の新型シビック、駆動方式は4WD。
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下の画像はジャンプをこなす新型シビック、WRCでもこんなに飛ばないくらい派手に飛ぶ。
車の耐久性がかなり問われそう。
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下はジャンプに並んで入る新型シビック、かなり過激だ。
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下の画像はレッドブル ラリークロスを走るスバルの新型WRX STI、いち早く新型を投入してくるところが凄い。
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新型シビックは日本で売れるだろうか?
ヨーロッパや北米ではなかなか評判が良い新型シビックだが、日本ではどうなるのだろう。
メディアには否定的な記事が多く、日本では売れないだろうと予想している。
管理人TomTomが思うに今のところはメディアと同様にあまり売れないと思う。
日本ではサイズが大きくて車格がボヤけている。
このサイズならかなり高級路線で仕上げないとユーザは振り向かない。
だが逆にこのサイズ、豊富な装備、良好な燃費という特徴を持って、価格がかなり安く設定されたら売れるかもしれない。
価格的には250万円は切りたいところ、欲を言うなら限りなく200万円に近く設定すれば売れるかもしれないと思うのだ。
ココは出てきてからのお楽しみだ。
今回はこのへんで
では