S660に乗っていると友人知人からはせっかくオープンなのになぜ開けて走らない?と言われる。
管理人の場合はまったくそうは思わないのだった。
管理人の場合は柔らかい屋根はすごく不安なのだ。
きっと人とは走るフィールドが違うからだと思うし、慣れ親しんだ環境から来るものだと思う。
S660の硬い屋根は2016年11月に発注をかけていたのでなんと7ヶ月も待ったわけだ。
そんな管理人のS660に硬い屋根は忘れたころにやってきたのだった。
オープンカーを買ったのではないスポーツカーを買ったのだ
最初に断っておくがこのオープンカーに対する考え方は管理人TomTomの個人的な思いであることを了承願いたい。
管理人の場合はS660の購入の背中を押したのはたぐいまれな成り立ちの車だと思ったからだ。
S660は軽自動車なのにミッドシップ2シーターで荷物が詰めないので走るだけの車だ。
それだけにS660に対しては走るためのスポーツカーとして一大決心して購入をしたのだった。
だから管理人TomTomの場合はオープンカーが欲しかったわけではない。
逆にS660がクローズドボディーだったらどうだったろう?と思うことがある。
というのはオープンカーとスポーツカーを両立するのは難しい。
ルーフがあるのと無いのではボディー剛性や重量にすごく影響が出るからだ。
もちろんスポーツカーとしてはボディー剛性は高い方が良い(やり過ぎもアレだが)。
S660はオープンボディーが故に多少ボディー剛性には不満が残る。
走っているとフロントのバルクヘッド周りがワナワナする。
それにロールトップがギシギシ鳴ってボディーが動いているのがよく分かる。
まぁ管理人TomTomのような素人にはこれくらいでちょうど良いのかもしれないが、最低限でもワナワナしないようなボディー剛性が欲しいと思う。
無い物ねだりかもしれないが、もしS660がクローズドボディーだったら、もう少しシッカリして軽量なボディーになったのではないかと思うのだった。
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オープンカー=スポーツカーではない
いつからこういう考え方になってしまったのだろうか?
オープンカーはスポーツカーではない。
これは分かりきったことではないか。
もちろんオープンカーでスポーツカーである車も存在する。
せっかくスポーツカーとしてその車に惚れ込んだのに、オープンボディーであるがゆえに剛性が足りずガッカリする。
思い返せばNCロードスターの時は酷かった。
惜しいのはルーフ以外の部分はしっかりスポーツカーの成り立ちなのだ。
例えば、エンジンはフロントミッドシップだし、フロントのサスペンションはアルミ鍛造のロアアームだったりした。
できるだけ重量バランスを整え、バネ下を軽くし、スポーツカーとして成り立たせようとしていた。
だがルーフがオープンなことでそれを台無しにしていたのだった。
走り込むとガッカリなボディー剛性しか出ておらず、特にリアは捻れまくって印象がすごく悪かった。
まったくオープンなおかげで台無しだったのだ。
S660の場合はNCロードスターほど酷くはない。
それでもクローズドボディーなら、もっとカチっとしたボディー剛性が出ただろうなぁと想像できる。
それに重量面でも、もう少し有利だったろう。
ちなみに管理人TomTomがオープンカーでスポーツカーだなぁと感じたのは国産車ではS2000しかない。
柔らかい屋根が怖い
管理人TomTomがS660で街中を走る際もロールトップではいつも不安に思う。
幌のような柔らかい屋根では不安なのだ。
何か飛んできたらどうしよう?といつも思いながら運転している。
それだからオープンにするなんてまったく思わない。
郊外へ出ても少しは気が楽になるが、今度は速度域が高くなってしまう。
そうすると飛び石やら木の枝やらが気になりだす。
もうこうなるとオープンなんて気を揉むだけなのであかんのだ。
きっと管理人の柔らかい屋根嫌いはラリーが原因だと思う
こうした事はたぶん管理人TomTomの車環境も影響している。
管理人TomTomは若い頃はラリーに明け暮れていたのだが、走るのはグラベル(未舗装)やターマック(舗装)の山奥の林道がほとんどだった。
大げさに思うだろうがグラベルではカボチャくらいの石がグラベル林道の真ん中に転がっているのは珍しくなかった。
そんなサイズの石を車で跨ぐとえらいことになる。
フロア下に大きな石を抱き込むと車は大きなダメージを受ける。
どうなるかと言えば、フロアに穴が開いたり、サスペンションアームに引っかかりダメージを与えるのだ。
こんなことをしているのでグラベルではそれこそ「こぶし大」の石が宙を舞うことが珍しくない。
管理人TomTomは幸いにもこんなのがガラスやルーフに当たったことは無いが、もう少し小さな石が飛んで来るのは日常茶飯事だった。
それも自分の車で掻き上げた石なのだ。
さらには石以外に林道特有のモノもある。
窓を開けていようなら、その隙間から枝、葉っぱ、それに虫が入ってくる。
ボディーやルーフにもバシバシ当たる。
こんなことをやっていたのでオープンなんてまったく考えられないのだった。
つまり何か飛んで来るのではないかと柔らかい屋根では不安で怖い。
納期は7ヶ月だった無限ハードトップ
こんな怖い思いをしながら管理人TomTomはS660で山深いワインディングを走っていた。
S660が納車になってから、やっぱり硬い屋根がほしいと思い無限ハードトップを発注したのが2016年11月だった。
その時にはすでに2017年7月納期ですよ、と無限のWebサイトにも出ていたのだ。
無限ハードトップはディーラにお願いしたのだが、やはり納期回答は同じだった。
世間でもかなり待たなければならないというお話しだったので気長に待つしかなかった。
で、昨日ディーラの営業マンから電話があり無限ハードトップが入荷したので引き取りに来て欲しいとのことだった。
管理人TomTom的には、できれば予定通りに7月に装着して支払をするのが良かった。
だが無限ハードトップの梱包が非常に大きくて置いておく場所もないということらしい。
ルーフのサイズから言うと梱包サイズが非常にデカイのは理解できる。
しょうがないので本日引き取りに行って装着して帰ってきたというわけだ。
それにしても横のタイヤ・ホイールと比べても梱包がデカいのがよく分かる。
開梱した無限ハードトップ、なかなかご丁寧な梱包状態である。
普通に考えれば保存用にこの段ボール箱を家に置いておくのは無理だろう。
しかし長い納期だ。
なんでも聞いた所によると無限ハードトップの金具部分の調達が時間がかかるという。
S660のルーフの取付は面白い方法になっている。
ロールトップを見れば一目瞭然だが、サイド部分(サイドウィンドウ上部)が構造体となっている。
それを車体のスリットに嵌合させレバーで締め上げる構造だ。
無限ハードトップでもこれは変わらないが、この部分が調達時間に影響をしているらしい。
確かに安全上では非常に重要な部分だし、さらに強度面や雨漏りでも重要な部分なのだ。
思わぬところで時間がかるものだ。
無限ハードトップのデキには満足
納期がかかり非常に高価なことを考えると、そのクオリティーが気になるところだ。
ディーラーで開梱し検品作業を見ていたが、製品自体のクオリティーは非常に高い。
外装面はしっかりと研磨されてワックスがけされてツルツルのピカピカ。
サイドの金具部分についてもウェザーストリップも含めてまったく付け入る隙がない。
装着しても非常に精度が高く無理に押し込んだりすることもない。
管理人TomTom的に一番嬉しかったのはヘッドクリアランスが少しだけ余裕ができたことだ。
ロールトップは骨組がありその分だけ頭上を圧迫している。
無限ハードトップは素材自体の厚みはロールトップよりもあると思うのだが室内側は骨がないぶん余裕がある。
さらにルーフの前方、フロントウィンドウ上部の接合面の精度が非常に良い。
無限ハードトップとウィンドウ上部がしっかりと嵌合し隙間がないのだ。
これはリア側にも同じことが言える。
さすがに納期がかかり高価なことだけはある。
無限ハードトップ装着すると多少静かになるが心配事もある
S660に乗る上で管理人TomTomが気になっていたことがある。
それは当たり前だがロールトップを通じて外部の音がよく聞こえるのだ。
例えば、交差点で信号待ちで停止している状態だと歩行者の話し声までが聞こえる。
まだ無限ハードトップを装着してディーラーから帰りの小一時間走っただけだがこの点は非常に静かになった。
今のところ良いことずくめな感じだが多少心配事もあるのだ。
それは重量に関する事だ。
ロールトップの重量は約8kg、これに対して無限ハードトップの重量は約12kgとなる。
その差は4kgとわずかだが、場所がルーフだけに走りにどう影響が出るのかが気になるところ。
たぶんその違いは管理人TomTomの感性では感じ取れないかもしれない。
でも走る際に硬い屋根が頭上にあるという安心感は計り知れないと思う。
さらにロールトップに比較して無限ハードトップとボディーとの密着度の向上が計り知れない。
これなら最初から標準装備にしても良かったのではないだろうか。
ハードトップが不要な人にはオプションでロールトップとするのだ。
無限ハードトップを引き取りに行った本日はたいへん良い天気だった。
その太陽ジリジリが無限ハードトップを通じて頭上に感じられた。
残念ながら温度に関しては無限ハードトップはあまり効果が無いようだ。
でもそれは我慢できるので良しとしよう。
これでまたS660で走るのが楽しくなった。
20170611追記
無限ハードトップ装着して近場を走ってきたので少しだけインプレッションしてみた。
20170822追記
大雨の中、無限ハードトップで走った際のインプレッション、まったく雨漏れなしで耐候性はピカイチ。
今回はこのへんで
では