PCUは重要だが大食い、ハイブリッド車の燃費向上のキモ

PCUとは聞きなれない言葉だがハイブリッド車の放電と充電を司るユニットのことだ。

最近の車の燃費向上には電気の扱いが重要だ。ガソリン車でもスズキのエネチャージのような電気を節約し上手く使うことで燃費を向上させることができる。 ましてHVならこれはもっと重要になって来る。このPCUに進歩がありそうだ。

PCUのキモはパワー半導体

トヨタとデンソー、豊田中央研究所が発表したのはこのPCUに使われているパワー半導体を新たにSiC(シリコンカーバイト)のものに置き換えることでより高効率な制御ができるというわけだ。通常の半導体はごく低い電圧と電流で動作するが、ザックリとそれ以上の領域で動作させる半導体をパワー半導体という。主に電圧変換を行うものが多い。

こうした新開発の素子を使うことで最終的なハイブリッド車の燃費を10%向上させるのが目標だそうだ。燃費の10%の違いはかなり感覚として大きい。例えば25km/Lなら28km/L、28km/Lなら30km/Lという具合である。

HV、PHV、EVの分野ではまだまだこうした電気関係の技術革新が続くと思う。それに伴い燃費もまだまだ向上する余地を大いに残していると思う。ユーザー自身が後付けでチューニングできる分野も今以上に出てくるだろう。そうなると昔あった電子工作の感覚ではないか。楽しくなりそうだ。

今回はこのへんで

では
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