水素の価格が1kgあたり1,100円って、分かりずらい

トヨタのFCVが今年度中にも発売されるのに呼応して水素ステーションの整備等にも動きがあった。

水素を作っている企業の一つである岩谷産業が発表したところによると、今年度中つまり2015年3月末までに4大都市圏での水素ステーションを20箇所にするという。またその水素ステーションで販売される水素の価格は1kgあたり1,100円に設定するということだ。これは現段階では利益度返しの価格設定ということだ。

水素の価格って?

しかしこの水素1kgあたりというのがユーザーにとって高いのか?安いのか判断が付かないではないか。
ということで少しだけ調べてみた。
FCVは水素を5kg充填し航続距離は750kmと言われている。
水素の価格が1kgあたり1,100円であればFCV満タンで5,500円となる。つまり7.3円/kmというコストになる。
比較対象としてトヨタのアクアを引っ張り出してみよう。アクアの燃費がが37.0km/Lなので750km走ると20.27Lのガソリンが必要だ。コストはレギュラーガソリンが150円/Lとして3,041円となる。同様に4.1円/kmとなり、現在のところ圧倒的にハイブリッドが優勢だ。
今回の計算はあくまで額面の燃費で計算したものだ。また水素も価格が決まったばかりという事なので長期的にはもっと価格が下がるはずである。水素の価格がどの程度の時間軸で下がっていくかにかかっている。

この記事を書いていて近未来のことだと思っていたものが、すぐそこに来ているのが分かる。こと自動車のパワートレインについてはここ何年かでHVが登場し、次にEV、そして今回のFCVである。内燃機関は大きく構造を変えていないが内部は凄い技術革新が進んでいる。しかしながら長期的には化石燃料を使うことから他の燃料を使う方向へと行くのは必至なのだ。

トヨタ新型ミライ、FCVで最初の車
トヨタ新型ミライ、FCVで最初の車

話を水素に戻すとトヨタはFCVを新城ラリーに00カーとして走らせてみたりして、発売は既に秒読みの段階だ。それもそのはずで当初は2014年度中つまり2015年3月末までに発売開始と言われていたFCVの発売を前倒しして2014年12月15日に発売開始する。すでにFCVのWebもスタンバイしている。価格は元々700万円だが、これに補助金が200万円ほど出る見込みで実質500万円となるようだ。そうそうトヨタのFCVのネーミングも「ミライ」と決まり、非常に象徴的だ。

10年とか20年先はどんな車が走っているのだろうか、未来へ行って覗いてみたいと思うのだ(それこそドラえもんのようだ、術中にはまった・・・)。

今回はこのへんで

では