ダイハツ「ウェイク」が発売されてしばらく経つ、最初見た時はなんてバランスの悪そうな車なんだろうと思った方は多いのではないだろうか。
ウェイクの尋常では無い工夫
なんせダイハツの「ウェイク」は全長と全幅は軽自動車枠一杯となっていて、全高だけが唯一まだ余裕があったので背を高くした車なのだ。ある意味危険な領域に踏み込んじゃったという訳だ。
一見すると背の高さが目立ってアンバランスに見える。それもそのはずでタントよりも85mmも高いのだ。我々ユーザーは今まで見たことのない縦横比というか形状なのだ。この背の高さは非常にエポックメーキングな出来事を実現している。軽自動車なのにゴルフバックが縦に荷台に積めるのだ。これは凄い、見たことが無い。
樹脂ボディーも採用
この背の高さのメリットを最大限に生かすためにダイハツは「ウェイク」に対してかなりの工夫をしている。
簡単に言うと足回り、空力、低重心化といった事をコツコツと詰めていった結果として安全性を確保しているという事なのだ。
具体的には足回りは各部の剛性を高めスタビライザーを太くした事でロールの少ないしっかりとした足回りとしている。空力はトヨタで言うエアロスタビライジングフィンと呼ばれる整流効果のある空力付加物まで採用している。低重心化はボディー外板を樹脂パーツで置き換えることで車体上部を軽くし重心位置を下げる努力をしている。ボンネットやフロントフェンダーやリアゲートなどは樹脂パーツだ。これにはコペンの技術が投入されているのかどうか分からないが、ダイハツは樹脂ボディー外板についての一歩進んだのではないだろうか。
こうした対策を行った結果タントに比較して重心高は10mmしか上がっていないそうで、安全に乗れるという事だ。
ダイハツのこだわり
しかしこの軽自動車に対するこだわりが凄いと思う。メーカーなのだからと言ってしまえばそれまでだが、なんだか執念のようなものを感じるのだ。日本人は盆栽とか箱庭とか軽自動車とか、何かしら枠があった方が実力が発揮できるのではないだろうかと感じた次第である。
今回はこのへんで
では