自動車関連産業は特許などの塊だ。もちろん機械的なことや電子的なこと、それに製造に関すること、それはありとあらゆるジャンルに及んでいる。
トヨタが取ったボルボのような戦略
FCV(燃料電池車)についてはやっと発売が開始された段階だ。
以前から走る際に水しか出さない夢の車として長らく話題になってきた。やっとそれが現実になったのだ。これだけでも長編アニメができてしまいそうだ。
そのFCVに関するトヨタの特許の実施権を無償提供するという発表があった。
こうした動きで有名な例として3点式シートベルトに関する特許を開放したボルボがあった。ボルボのこうした動きを受けて安全に関する認識や技術が一気に普及し、一般の車に装備されて人命を救う事に貢献したのは周知の事実だ。
トヨタが狙うところ
話をFCVに戻すと現在がFCVの歴史が始まった段階だとすれば、これに加速を付けてマーケット自体を確立し拡大することができるかどうかに将来がかかっているのだ。
HVやPHVもその規格により世界的に普及するかどうかが決まる時代である。FCVについても水素インフラが普及し社会全体がこの動きを受け止めるようにならないといけない。
特許のオープンソース化!?
こうした社会貢献的な思いやFCV自体の普及を目指した背景があるとはいえ、知的財産を大いに重要視する現代において特許実施権を開放したというのは画期的なことだと思うのだ。
最近のトヨタは思い切ったことをやるものだ。
個人的にはこうした動きがあるとは予想だにしていなかったのでビックリだが良いことだと思う。なんだかソフトウェアのオープンソースのような感じがする。
今回はこのへんで
では