スズキの車作りはある時期から非常に良くなったと感じている。その時期は現行エスクードや2代目スイフトが出てきたあたりだ。
スズキとVW、効果無しの提携話
現在スズキはVWとの提携もつれの訴訟を抱えていて、スズキの株式の20%をVWが所有しており筆頭株主だ。
提携当初はVWはスズキの小型車のノウハウ、スズキはHVやEVの技術が欲しかったからだ。
しかし実際には効果のある提携としては成果は無く、各々必要とした技術を自前で獲得した形になっている。
つまりこの提携は全く効果が無かったということなのだ。こうしたことからスズキはVWに提携解消を申し入れていたがVWはこれを拒否、現在は国際商業会議所国際仲裁裁判所で仲裁手続き中なのだ。
株主としてVWが支配するスズキ
この意味としてはスズキの筆頭株主にVWがおり資本的に支配しているというという事だ。
当初の技術的な提携の意味が無くなったのだから解消すれば良いと思うのだが裏では世界を股にかけた駆け引きが進んでいる。
世界的な勢力地図でいえばスズキは弱小の自動車メーカーだ。強みは新興国向けの小型車であり、アジア特にインドでは非常に強い。
VWほどの世界でも屈指の規模の自動車メーカーがこうした弱小メーカーと駆け引きして飲み込むというのは今までに沢山行われてきたことだ。
現にVWのブランドを眺めてみても本当に多くのブランドが並んでいるのが分かる。これらは長年の活動で傘下に収めてきたブランドなのだ。
弱い者いじめ感があるのはあかん
個人的にはどちらの車も乗ったことがあり、双方ともそれなりに非常に良いクルマを作る会社だ。
ただ政治的な動きとして今回の巨人が小人を苛めるような動きは感心しない。
いずれにしてもスズキはどこかの自動車メーカーに入っていくのは間違いはないところだろう。
非常にユニークな発想や製品を作れる会社だけに良いところを伸ばしてほしいと思うのだ。
今回はこのへんで
では