今回はドライビングの際のシューズについて書こうと思う。ちょっと意外かもしれないが個人的にはドライビンググローブと同じくらい、いや少しこちらのほうが大事かもしれないという感じなのだ。
手より鈍いがかなり鋭敏な足裏感覚
人間の足裏感覚って結構鋭いのを認識しているだろうか。コチョコチョっとすると凄くこそばいのはご存じの通りで神経が足裏に集まっているのだ。
その割にはドライビングの際に気にする人が少ないといつも思う。意外とココがペダルワークには肝心なのだ。
ペダルワークは踏んづけるときとリリースする時の両方がある。
またトォ~アンドヒール(ヒールアンドトォ~に対してのTomTomの造語、記事を参照)の際には足首も自由に動いて、なおかつ狭いペダル間という場所で仕事をしなければならない。
それにペダル操作は基本的に踵をフロアに付けて行う。
最後に意外だが非常に大きな踏力で踏んづけるということ。
ということはシューズに求められる要件としては細身で底が厚くなく踵が丈夫で足裏と踵を保護する性能があるものという事になる。
個人的にはハイカットよりもローカットのスニーカーが好きだ。
スポーツするなら専用シューズって当たり前でしょ
何かのスポーツを始める時にその種目の専用シューズを手に入れることから始めることも多いだろう。フットサルならサッカーシューズのようだが底が柔らかいシューズだったり、バスケットなら滑りにくく疲れにくいハイカットのシューズだったりする。テニスなら使用するテニスコートの種類によりシューズを使い分けたりもするだろう。
でもドライビングの際に専用シューズを手に入れるという事は少ないのではないだろうかと思う。
個人的にドライビングシューズで一番こだわっているのは足裏の感覚だ。これはアクセスペダルやブレーキペダルを操作する際にフィードバックが欲しいからだ。
ジョギングシューズのような厚底のシューズではこの感覚が得られないのでうまくドライビングできない。特に拇指球の部分のあたりが重要だ。
個人的には普段車に乗る時はスニーカーでもドライビングに適したモノをできるだけ履くようにしている。
またサーキット等の本気で走る時にはレーシングシューズを履くようにしている。普段ではあまり気が付かないが本気で車で走った際に一番疲れるのが足裏なのだ。これは意外と凄い力でペダルを踏んづけているからだろうと思う。
下の画像はバーゲンで買ったアシックスのレーシングシューズ。
思ってたよりも底が固くなっていてフルブレーキングの際の圧力をしっかり受け止めるし疲れにくい。
このシューズではソールが減るのでなるべく歩かないようにしている。
スニーカーとして個人的お勧めはPUMAの「スピードキャット」なのだ
普段履きのスニーカーとして歩くのとドライビング兼用で一番気に入っているのはPUMAの「スピードキャット」というシリーズだ。
このシューズは一見細身のスニーカーなのだが、なかなかドライビングのミソを押さえている。細身で狭いペダル間でも自由に足先が動かせる、それに底がソコソコ固い、踵も巻き上がっていて疲れにくい。
これを履くと車に乗ってどこかへ出かけて歩き回り、そしてまた車に乗って帰ってくるという時には非常に便利なシューズなので大変お勧めだ。
また車に常時積んでおけばよいと思うのがトップサイダーのようなデッキシューズタイプのスニーカーだ。こちらは底が柔らかいので長時間のドライビングには適さないが非常に操作し易いし素材がキャンバスなので蒸れない。油足なオッサン的にはココは高ポイントなのだ。トップサイダー型は靴ひもの無いタイプなら素早く履いたり脱いだりできるので車を運転する時だけという使い方もできるだろう。
「スピードキャット」と出会うまではこのデッキシューズでほとんどドライビングしていたものだ。
足裏で感じてね・・・
ラリーをしている時には気付かなかったのだがサーキットを走ってみて気が付いた事がある。
これは年を食って足がヘタった事も影響しているかもしれないのだが足裏を大変酷使するのだ。サーキットを走ってみて、あ~だからレーシングシューズが必要なのかと気が付いた訳だ。それほど強くペダルを踏みつけるのだ。
そう言えばサーキットって周回するのが基本だから1周するのにココとココはフルブレーキングというポイントがいくつかある。それを何周かする訳だから相当な回数のフルブレーキングをこなしている計算になる。
個人的に大好きなスニーカーである「スピードキャット」よりもレーシングシューズのほうが底が固い。サーキットへ通い始めた最初は「スピードキャット」で済ましていたが足裏が痛くなりレーシングシューズの必要性を感じた。そこでバーゲンで出ていたレーシングシューズを買ったのだ。
足裏で感触を感じながらフルブレーキングの強烈な圧力も受け止めるということが必要なのだ。ドライビングの際に足は意外とハードな働きをしているのだ。
一度こういった視点からシューズを見直してみてはいかがだろうか、ひょとしたら目からウロコかもしれない。
今回はこのへんで
では