2台目の国内インフィニティモデルとなった新型フーガ

フーガが新しくなった。内容としては外観を一新して自動ブレーキをはじめとした安全装備を充実した。また今回からブランドは日産ではなくインフィニティーとなる、これはスカイランと同じだ。

フーガと言ったら日産の中核セダン

日本における日産のフラグシップセダンはシーマとなっていてその次のレンジを担うのがフーガだ。日本では今回フーガがモデルチェンジを行った。ブランド的には日産ブランドを投げ捨ててインフィニティーブランドへ移行した。これで日本におけるインフィニティーブランドとして発売される車はスカイラインに次いで2車種目となる。

日本におけるインフィニティーのブランディング

この日産の日本におけるインフィニティーブランドの展開が分かりずらい。ユーザーから見ると日産もインフィニティーもいっしょくたになっていて差別化が全くできていない。実際販売現場でも今までの日産のお店で見ることになるのは従来と同じなのだ。トヨタとレクサスのように器からして別とはなっていないのでユーザーにとっては分かりずらいことこの上ない。これなら日産ブランドで販売しても大差はないしシンプルだ。車のエンブレムだけの問題ならここは営業的に説明すればよい。
Q70のフロント
Q50のフロント
↑ 上の画像がQ70(日本ではフーガ)、下がQ50(日本ではスカイライン)のフロント周り、ほとんど同じ造形をしていて遠目に見ると区別がつかない、アイデンティティーとしては筋が通っているがユーザーにとってはモデル間の差別化が難しく思える、細部はかなり異なるのだろうがそれほど良く似た外観だ、画像はメーカーサイトより拝借

それにしてもインフィニティーの車は良く似ている

それにしてもインフィニティーのQ70とQ50は外観が良く似ている。
もうスケールダウンだとしか思えないような近似性なのだ。今回モデルチェンジしたフーガだがインフィニティーではQ70とネーミングされている。その下にQ50と呼ばれるスカイラインがラインアップされている。この2車種を見比べてみるとスケールが異なるだけで外観的には全く同じとしか思えないデザインをしている。
こうしたところもユーザーにとってインフィニティーブランドが非常に分かりずらい要因の一つにはなっていると思う。 Q70にしろQ50にしろ車のデザインそのものは秀悦でメリハリの利いたダイナミックなもので好感が持てる。いまにも走り出しそうな躍動感がある。
それなのに各モデルで外観の差別化がうまく行っておらず遠目に見ればどのモデルなのか区別が付かない。これは非常にもったいない事ではなかろうか。インフィニティー全体のブランディングが出来ていないと思う。こうした広い視点でブランドを管理監督するポジションが機能していないのではないだろうか。
Q70のリア
Q50のリア
↑ 上の画像がQ70(日本ではフーガ)、下がQ50(日本ではスカイライン)のリア周り、こちらも区別がつかないくらいそっくりだ、同じブランドだとしてもモデル間でこれだけそっくりなのは珍しいのではないだろうか?、画像はメーカーサイトより拝借

フーガにはダイレクトアダプティブステアリングは不採用

スカイラインで話題となったダイレクトアダプティブステアリングはフーガには採用されなかった。この理由はハッキリとは分からないがフーガの顧客層はスカイラインの顧客層よりも保守的なのかもしれない。
ダイレクトアダプティブステアリング概念図
↑ ダイレクトアダプティブステアリングの概念図、安全面以外では良いことずくめの仕組みだ、ドライバーの操作をダイレクトにタイヤに伝える、ステアリングホイールはどこでも設置できる、キックバックが無くなる等のメリットがある、しかしこれは安全対策を抜きにしては語れない仕組みであることも事実なのだ、まるで自由に味付けができるのでゲームのような車になってしまう、画像はメーカーサイトより拝借

いずれにしても日産は日本における日産ブランドとインフィニティーブランドとの境界というか定義付けをハッキリさせる必要がある。独立したブランドではなく日産の中のひとつのブランドということなのだろうか。そのうちに日産配下のブランドとしてインフィニティーやダットサンが揃ってくる予定なのだろうか。

今回はこのへんで
では