マツダ新型NDロードスターが予約開始した、「魂動」とか「感」とか

マツダの新型NDロードスターは2015年6月に発売開始とされているのだが先行商談予約が始まった。

気になる新型NDロードスターの価格は

新型NDロードスターのグレードと価格も発表になっている。
グレードが非常に分かりにくいが、安いほうから「S」、「S スペシャルパッケージ」、一番高いのが「S レザーパッケージ」という3種に分かれる。面倒くさいのでそれぞれS/SS/SLと呼ぶことにしよう。価格は以下の通り。

  • グレードS: 2,494,800円(6MT)
  • グレードSS:2,700,000円(6MT)、2,808,000円(6AT)
  • グレードSL:3,034,800円(6MT)、3,142,800円(6AT)

ご覧のように6ATが選択できるのはグレードSS以上となり結構高価な車なのだ。従来の感覚ではこんなボディーの小さな小排気量の車なのに、なんて事になるんだろう。

快適装備はともかく新型NDロードスターの走りの装備はどうだ?

スポーツ走行する上で重要なLSDは、グレードSS以上でかつMTのみとなっている。これは非常に残念だ。良く出来たATでスポーツ走行する事を念頭に置いていないのだろうか。
またリアスタビライザーがグレードSとATには付かない。これもどういう考え方なのか理解ができない。
トンネルブレーズバーというのがあるが、これはフロアトンネル部分の補強材だろう。これもグレードSS以上のMTのみにしか装備されない。明らかにATで走る人はいないという考え方が見て取れる。
つまりグレードSとAT車は走りに関しても大いに冷遇されているという訳だ。
MTが希望の場合はグレードSを買うならリアにスタビライザーを装備し外品のLSDを入れるしかない。この場合は価格差を考えればグレードSSを買うのが妥当だ。
新型NDロードスタースポーツ走行のイメージ
↑ さぁ今から走るぞ!って感じの新型NDロードスターの図、新しいコンセプトや考え方を入れるのであればMTとATを同等に扱わなくてはならない、特にこれからは女性がキーワードだと思うのだ、画像はメーカーサイトより拝借

ATで走ろうとすれば非常に物足りない新型NDロードスター

一方ATが希望の場合はどのグレードでも中途半端になってしまう。スタビライザーもLSDも無い車になってしまう。これでスポーツ走行は出来ないではないか。
例えばATでグレードSSを選択するとスタビライザーもないしLSDも無い。これではAT乗りのユーザーがあまりにかわいそうだろうと思う。ましてこの価格なら86を選択するほうが賢いかもしれない。
新型NDロードスターのインパネ画像
↑ 新型NDロードスターのインパネ画像、室内は良くまとまっていると思うが画像を見る限り高級感は無いし感性を追求したというデザインでは無いと思う、座ってみないとポジションは分からないがセンターが出ていたら良いのにと思う、画像はメーカーサイトより拝借

新型NDロードスターのコンセプトは「魂動」から「感」へ、良く分からん

この前まで「魂動」と言っていたのに今度は「感」らしい。どうも説明を見ていると「魂動」の上位バージョンのようだが、だから何が違うのかどうなっているのかが具体的には分からない。
テーマを設定するのは良いが、ユーザーにとって分かり易いモノにしないと唯我独尊になってしまう。
それに新型NDロードスターの場合スポーツ走行はMTだという古い考えも捨てなければならない。これからはATでもスポーツ走行をする人が増えるだろう。マツダが最近打ち出した女性のモータースポーツへの参加をサポートするのであればこれは非常に大切なポイントだ。
マツダは「感」という感性の部分を大切にするのならば、こうした事を一つ一つ潰していかないといけないと思うのだがどうだろうか。愚痴が多くなってしまったが86と比較しても走りの内容に見劣りするのであえて苦言した。
新型NDロードスターの新しいコンセプト感の解説
↑ 新型NDロードスターの新しいコンセプト「感」の解説、「魂動」の上位バージョンの位置付けだ、これだけだと何がなんだか良く分からないが感性を大切にしたという事なのだろう、しかしMTとATで明確な差別化を図っているような部分はこうしたコンセプトと反する気がするしそういう時代でもないと思うのだ、画像はメーカーサイトより拝借

新型NDロードスターのグレードと価格は予想はしていたが少し残念な内容だと思った。将来的にはこうした辻褄の合わない所を是正し広くユーザーがスポーツ走行できるようにするのが良いと思う。

今回はこのへんで
では