2013年1月11日から幕張メッセにて「東京オートサロン2013 with NAPAC」が開催される。
個人的には東京オートサロンって光物やエアロの祭典だと思っていたので今まであまり注目していなかった。
しかし走るためのチューニングカーも結構多数が出展されるので情報を入れるには良い機会だと思う。これは裏を返せばこうした発表の場が少なくなっているわけで、市販車をベースにした改造やチューニングを披露する場が少ないということでもある。
オートサロンのあり方が変わってきた
元々こうした改造やチューニングは昔からアンダーグランドの世界でのことであり、表の世界への露出は近年のことだ。
というのは例えば私の身近なラリーであるが、ラリー装備をしてラリーの車検には合格するが道交法でいう車検には通らない車が当たり前の時代があった。
これをラリーに出場する車両は道交法の車検を合法的に取得して、その上でラリー車検に合格することが義務付けられた時代がある。
1986年にこれが導入されてそれまでに比較して非常に厳しい制限となったわけだ。
今では当たり前だが当時導入直後としては、車検に通らないバケットシートやロールバーは装備できず、ある意味非常に危険な車両でラリーに参加していたものだ。
当時取り付けようとして購入したロールバー等が余ってしまいガックリしたことを思い出す。
車弄りは無法地帯だった
この頃以前を思い返すとなんと好き勝手に車を弄っていたことだろうと回想する。
もうやりたい放題であり、エンジンの内部にまで手が入ってほとんどNAフルチューンのような有様だった訳だ。
当時の車は現代と比較して当然のことながら性能が低く、ある競技で速く走ろうとするとそのために必要な箇所を競技仕様に変更するという訳だ。
だから当時でもチューニングと言う言葉は使わなかったものである。
それに合法的にラリー等の競技に参加する人はストリートでの改造車と一緒にされるのを嫌っていたものだ。
現在の車弄りはドレスアップが中心
現在を考えてみるとコンパクトカーでもスポーティーカーでもノーマルでもかなり高いレベルの性能を持っていて、そのままでもある程度は走れてしまうような車が多い。
今の時代、弄ることが目的になっていて速く走るとか気持ち良く走るとかという本来の目的が無い場合も多い。
まぁ個人の趣味の問題だからどうでも良いことだとは思うのだが、目的に合わせて改善するというアプローチでは無いことも多いようだ。
何か部品を付けること一つとっても、これを装着することによりこういった場合に効果を発揮して結果として何をもたらすのか?をじっくり考えることが趣味としての車を楽しむ一つなのではなかろうか?
時代は変わったなぁと思う今日この頃である。
↑ 「東京オートサロン2013 with NAPAC」に出展される予定の「GRMN SPORTS FR Concept PLATINUM」、86ベースでターボ+スーパーチャージャーが搭載されて330馬力を発生するということだ、全幅が拡幅されて幅の広いタイヤホイールが装着される、画像はネット上から拝借
今日はこのへんで
では