新型Fitハイブリッドの噂•••

もうすぐ出るだろうと予測されているホンダ フィットの情報が少しづつ出てきている。

フィットハイブリッドのライバルはアクア

噂によるとDCT(ダブルクラッチ)を積んだハイブリッドで燃費はアクアを超える事を目標にしているらしい(ハイブリッドで36km/L !)。後から出すのだから同クラスで最高の数値を狙うのは当然だ。
ハイブリッドではない通常のモデルも28km/Lを目標としているということだ。燃費に関してはかなりのインパクトを与える事になるだろう。
またコンパクトカーとしての使い勝手はホンダの得意とするところだからこの部分もキチンと押さえてくるだろうと思う。
ホンダの次期フィットハイブリッドに搭載予定の技術要素の解説
↑ ホンダの次期フィットハイブリッドに搭載予定の技術要素の解説、個々の要素はそれほど目新しいものは無い、あえて言えばDCTとモーターの組み合わせか?、画像はネット上から拝借

新しいハイブリッドのキモはDCT

技術的な要素を見てみよう。まずミッションはDCTを採用したことが新しい。従来のCVTを捨ててついにDCTか?という印象だ。つまりCVTよりもDCTのほうが効率が良いという事なのだろう。ホンダとしては初のDCTとなり、ホンダの後の車にも少なからず影響を与えることだろう。
さらにこのDCTの内部にモーターを組み込んだ事も特徴だ。ミッション内にモーターを組み込んだ例は他にもあり、珍しくない構成だ。
文字通りDCTにはツインクラッチという名前のようにクラッチを内蔵する、このクラッチを利用してエンジンとモーター間を断続できるようにしたところがポイントだ。つまりモーターだけの駆動時はエンジンを切り離すことにより余分なモノを回すエネルギーを節約できる。逆に回生時もエンジンを切り離すことによりモーターに全てのエネルギーを集中して効率を高めることができる。
次期フィットハイブリッドでのDCTのクラッチの働きの図
↑ 次期フィットハイブリッドでのDCTのクラッチの働きの図、走る際には余分なパワーが食われてしまわないようにクラッチを切断する、エネルギー効率を考えればこんなことは当たり前のことだ、画像はネット上から拝借

次期フィットハイブリッドでのDCTのクラッチの働きの図その2
↑ 次期フィットハイブリッドでのDCTのクラッチの働きの図その2、右側の緑の線は回生時の車輪側からモーターへの力の伝達を示している、この際にクラッチを切っておくことで余分な部分でエネルギーを消費することを防ぐ、画像はネット上から拝借

これでやっとまともなハイブリッドになった

これにアトキンソンサイクルのエンジンとリチウムイオン電池が組み合わされる。大雑把にいうとこうした構成となっている。
考えてみればハイブリッドの技術要素として、当たり前のことが今まではできていなかったことになる。ホンダは現行のハイブリッドを開発した時に、ハイブリッドがこれほど市民権を得て主流になるとは考えなかったに違いない。お茶濁し程度のエンジンへのアシストだと考えていたのではないか。
このことにより現在のホンダのハイブリッド技術は他社と大きな差が付けられている。それだけにここで一発、起死回生のホームランを狙うという訳だ(やっと本気になった)。
ホンダのハイブリッドラインアップ
↑ ホンダのハイブリッドラインアップ、全てに共通するのはスポーツハイブリッドというキーワードだ、これがどのように具現化されるのかが楽しみなところ、個々を見ると何も新しくはないがラインアップとしては拡散し過ぎな印象を持つ、なんだかまだ詰めが甘いような気がする、画像はネット上から拝借

新型フィットの場合の心配はコンパクトカーの小型軽量さを生かした走りの良さを忘れないで表現出来ているかという点だ。ともすれば、燃費は良いがそれ以外は全く魅力の無い車になってしまわないだろうか。最近はそういう車が多くて日本車のコンパクトカーは全く面白くない。
ここはホンダに期待してみよう。

今日はこのへんで
では