ホンダの新型フィットが発売してからしばらく経った。この新型フィットの中でもRSの内容に非常に興味がある。
新型フィットRSは国産ホットハッチに一石を投じたのか?
国産コンパクトカーでホットな車と言えば現在はスズキ「スイフトスポーツ」かこのホンダ「フィットRS」だけであろう。
日産「マーチ NISMO S」は発売自体がまだだし、スペックのみだが見た限りはホットな印象は無い。実質スズキ「スイフトスポーツ」とホンダ「フィットRS」の一騎打ち状態だと思う。
個人的には非常に興味があるくせに未だ試乗をしたことが無いのが残念だが、そのうちに是非実現したいと思っている。従って現在の情報としてはメディアの試乗記を参考にするしかないが、その評判はすこぶる良いようだ。
RSとはロードセーリング
その「フィットRS」のRSはロードセーリングとのことだが、これはかなり曖昧なコンセプトに映る。
豪華仕様なのかスポーティーなのかスポーツなのか良く分からない。個人的にはノーマルと比較してType-Rほどハードではないが、Type-Rのバッチを付けるには実力不足とホンダ自身が判断した(社内規格とか)という印象を受ける。
話は少し遡って、若い頃に「シビックRS(CVCC)」が出た当時に友人が乗っていて時々乗らせてもらったことがある。確かにスポーティーな印象だったが何かちぐはぐな印象を受けたのを覚えている。ステアリングがウッド調で滑りやすかったりブレーキで怖い思いをしたことが印象深い。やはりType-Rのようなスポーツ性をとことん突き詰めたモデルコンセプトでは無い。
新型フィットRSはメディアに好評
しかしメディアの数少ない「フィットRS」の試乗記を見ると非常に好評だ。
まずエンジンが低回転からトルク感に溢れていて、そのくせ回せば6,000回転超まで気分良く回るというものだ。
元々Type-R系のエンジンもNAにしては驚くほど低回転のトルク感があり、ハイチューンなエンジンという印象を受けない。
今回の「フィットRS」のエンジンは噂として聞いただけなので確かではないが、ホンダのレーシングエンジンのエンジニアが関係しているらしい。それに最高出力の132psというのはレギュラーエンジンで達成している。ちなみにパワーウェイトレシオはMTで7.95kg/psとなるがそれほどビックリする数値ではない。
新型フィットRSの足回りは固いらしい
次に足回りだがかなり固いらしく、ファミリー使用では支障が出るのではないかという記事もある。日本車は「スポーティー=足回りが固い」という構図が出来上がっているような気がするが、輸入車を見渡してみると決してそうではないのでこれはもう少し改善する余地があるだろう。
さらに剛性感なんかも問題無いようなので車の素性としては非常に良いのではないかと思われる。
↑ ホンダ新型「フィットRS」フロント画像、グリルやスポイラー部分が勇ましいデザインだが美しくないゴチャゴチャしている、サイドのキャラクターラインもリアフェンダーあたりが重く見える、今回の新型「フィットRS」はデザイン的にノーマル車とあまり変わらない。画像はネット上から拝借
↑ ホンダ新型「フィットRS」リア画像、やはりリアフェンダーあたりがサイドのキャラクターラインのせいで重く感じる、それに繋がるようにバンパー部分の穴?が取って付けたようになっていて違和感がある、ハッチバック部分は光物装備だ、画像はネット上から拝借
↑ ホンダ新型「フィットRS」インパネ画像、インパネはノーマル車とほぼ同様だ、センターの部分はなんだか昔にタイムスリップしたかのような造形、特にエアコンのコントロール部分は80年代の車のようだ、コスト的にRS専用のインパネを作るのは難しいのだろうが華が無い、画像はネット上から拝借
↑ ホンダ新型「フィットRS」フロントシート画像、かなり立派なシートのように見える、サイドサポートが結構深そうだ、あまり高級感は無いがスポーティーな印象を与えるシート、ステッチも効いている、画像はネット上から拝借
↑ ホンダ新型「フィットRS」ペダル画像、いつも思うのだがスポーティーモデルにはこの手のペダルが付くことが多い、しかしゴムが点でしかシューズに接触しないので踏んだ時の感触が悪いことこの上ない、メーカーはこれがスポーティーという解釈なのであろうか、このタイプならノーマルペダルのほうがはるかにマシだ、理想を言えば鉄の裸のペダルに滑り止めが付いたリジットな感触が欲しい、画像はネット上から拝借
↑ ホンダ新型「フィットRS」エンジン画像、見てくればそれほど高性能なエンジンには見えないところが良い、コンパクトカーらしい収まり方だ、フロントストラットの頭がこの状態では見えない最近のコンパクトカーはワイパーの付け根あたりにあることが多い、画像はネット上から拝借
↑ 初代の「シビックRS」画像、3ドアしかなかったがこれはこれで画期的なコンパクトカーだった、日本におけるコンパクトカーのはしりというところだ、見ての通り砲弾型のフェンダーミラー、ホイールは鉄っちんにクロームのリングがついたものタイヤはラジアルタイヤだ(バイアスが主流だった)、室内はウッドハンドルの豪華仕様だった、画像はネット上から拝借
個人的にはあと100キロ軽量化して、エンジンのレブリミットを500回転、欲を言えば1000回転引き上げたモデルが出ると最高だ。内装は一番安いモデルと同じで良い。そしてLSDを標準装備にしてくれるとそのまんまベース車として使える。足回りやホイール、シート等は好きに交換すれば良いと思うし、この内容で価格が150万円なら大満足に違いない。
今回はこのへんで
では